【ネタバレ解説】金田一少年の事件簿|ファイル7 異人館ホテル殺人事件

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金田一少年の事件簿の事件の一つ「ファイル7 異人館ホテル殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:4人(10年前の殺人事件を含めると5人)

怪人名   :赤髭のサンタクロース

ストーリー :★★★★

犯行トリック:★★★★

動機の同情度:★★

管理人満足度:★★★★

ある日俵田刑事から金田一のもとに電話がかかってくる。

電話の内容は函館のホテルで行われるミステリーナイトというイベントの最中に人が殺されるという脅迫状が届いたので事件の捜査を手伝ってほしいというものだった。

イベントが行われるのがクリスマスということもあり最初は渋る金田一であったが函館のうまいものを食べされてくれるという俵田刑事の誘惑に釣られて結局は捜査を手伝うことになる。

そこにミステリーイベントに興味をもった美雪、そして金田一の助手として付いてきた佐木も参加することになった。

 

登場人物

本事件の登場人物です。

 

・金田一 一(17歳)

高校2年生。

名探偵金田一耕助の孫で普段は落第すれすれだが実はIQ180の天才。

俵田刑事からの依頼で函館で行われるミステリーイベントの捜査に協力することになる。

 

・七瀬 美雪(17歳)

高校2年生
金田一の幼馴染で優等生。
事件に遭遇した時は金田一の助手としてサポートする。

俵田刑事から直接協力を依頼されたわけではないがミステリーイベントのチケットが2枚送られてきたことから一緒に参加する。

 

・不破 鳴美(28歳)※北見 蓮子(27歳)

事件の犯人

北海道警の警視でキャリア組。
その正体は北見花江の双子の姉である北見蓮子(以下蓮子と表記)。

7歳の時に両親が事故死したため養父母に引き取られて育つ。
しかし実の子でないことから引き取られた家で屈辱的な思いをさせられる。

高校2年生の時に養父母から逃れるために家を出る。

男と知り合うもろくな男ではなく麻薬を勧められて中毒になる。

このままではいけないと気付いた蓮子は男から逃げ出そうとするが、男が許すはずもなく暴力をふるわれる。
カッとなった蓮子は近くにある刃物で男を刺殺してしまう。

殺人を犯して自暴自棄になった蓮子は釧路の岬で飛び降り自殺をしようとする。
しかしそこには蓮子の前に飛び降りた女性の遺書が残されていた。
その女性の名前は不破鳴海。
蓮子はこの状況をチャンスだと思い、この瞬間から北見蓮子という名を捨てて不破鳴海として生きていくことを誓う。

そして美しい容姿を捨てるため、整形手術で顔を変えて死に物狂いで勉強し東大に合格し、キャリアとして警察に入る。
自らが殺人を犯しながら警察に入った理由は自分を麻薬中毒にした元凶である赤髭のサンタクロースを捕まえるためであった。


警官になり赤髭のサンタクロースを徹底マークしていたが、赤髭のサンタクロースはひき逃げにより死亡する。
ひき逃げがただの事故と思えなかった蓮子は執念の捜査で赤髭のサンタクロースを殺害したのは赤髭のサンタクロースから麻薬を購入していた万代と虹川だと突き止める。


証拠を突きつけて逮捕の直前までこぎつける。
しかし対面の場に万代の劇団にいる花江が偶然現れる。
偶然現れた花江は整形手術で顔が変わっているにもかかわらず不破警視の正体が蓮子だと気が付く。
花江の双子の姉が殺人事件の指名手配犯になっていることを知っていた虹川たちは逆に蓮子を脅すようになる。
具体的には警察が押収した麻薬を横流ししろといってきたのだ。
※万代と虹川は赤髭のサンタクロースを殺してしまったことで麻薬が手に入らなくなっていた。

自分の正体が知られたこと、そして脅しをかけられたことから蓮子は万代と虹川の二人を消すことを決意する。

 

なお蓮子が花江まで殺害する理由は蓮子の勘違いに起因する。

函館で男を殺害した蓮子は、助けてくれることを期待して別の養父母に引き取られた花江を訪ねた。
全てを打ち明けた蓮子に花江は自首をすすめる。
更にタイミングの悪いことに警察のパトカーが花江の自宅付近に来てしまったことで、蓮子は花江が自分を警察に売ったと勘違いして花江に憎しみを抱くようになったのだ。
※なお警察は花江が呼んだわけではなくなぜ来たかは不明。偶然来たのかもしれない。

 

・万代 鈴江(60歳)

事件の第1の被害者

劇団アフロディアの劇団長。
かつては戦後最大のスターと呼ばれていた。
現在は自分の老いを非常に気にして周りにあたりちらすようになった。

赤髭のサンタクロースから虹川とともに麻薬を購入していたが、トラブルで赤髭のサンタクロースを殺害してしまう。

その後は弱みを握った蓮子から麻薬の横流しをしてもらうように脅しをかけるなど悪行を続ける。

最後は舞台の最中に蓮子が用意した毒入りワインを飲まされて殺される。

 

・虹川 幸雄(44歳)

事件の第2の被害者

劇団アフロディアの脚本家兼男優。
赤髭のサンタクロースから万代ともに麻薬を購入していたが、トラブルで赤髭のサンタクロースを殺害してしまう。

赤髭のサンタクロースを殺害してしまったことで麻薬の供給源を絶たれてしまう。

その後は弱みを握った蓮子に麻薬の横流しをしてもらうように脅しをかける等悪行を続ける。

万代が殺されたことで蓮子を警戒していたが、花江と同じ声をした蓮子に電話で呼び出されて殺される。
※普段は蓮子は声色を変えて話しているが地の声は花江と同じ。

 

・佐木 竜太

事件の第3の被害者

不動高校の1年生で金田一と美雪の後輩。
ファイル4学園七不思議殺人事件に登場した。
ビデオを常に持ち歩き撮影する変な習性があるが、事件が起きると撮影したビデオの映像が役に立つことが多い。

本来事件に無関係であったが、蓮子にとって捜査を続ける金田一が目障りになったため殺害された。
※佐木が殺害されたのは金田一に罪を着せて金田一を犯人として拘束するため。

管理人としてはそんなまどろっこしいことをするよりも金田一が邪魔なのであれば、佐木を殺害して金田一に罪を着せて拘束するよりも金田一を殺害したほうが早いと思ってしまう。。

なお弟の佐木竜二がおり今後は弟が準レギュラーとして登場する。

 

・文月 花江(27歳)

事件の第4の被害者

北見蓮子の双子の妹。女優としての芸名は花蓮。
劇団アフロディアの女優として活躍しながら、デザイナーとしても仕事をしている。

二足の草鞋を履く理由は幼い頃の蓮子との誓いを守るためである。
※二人は蓮子が女優、花江がデザイナーとして活躍するという目標を幼いころにたてた。

花江は10年前に殺人を犯した蓮子が自分を頼ってくれたのに助けられなかったことを後悔していた。
蓮子がいつか自分のもとに戻ってきた時に蓮子の居場所を用意するために二足の草鞋を履いていたのだ。
恐らく蓮子が戻ってきたら女優としての仕事は蓮子に譲るつもりだったのであろう。
本来はそんなことは不可能だが顔が全く同じ一卵性の双子なら出来たかもしれない。
※なお芸名の花蓮は蓮子と花江の名前を合わせたもの。

しかし花江の想いは蓮子に伝わっておらず、最後は蓮子に事件の罪を着せられて殺される。

 

・雪村 剛造(62歳)

異人館ホテルの支配人。

特に事件とは関係ないが異人館ホテルを建設した貿易商の話や赤髭のサンタクロースの話を読者に提供してくれる。

 

・榎戸 あきら

劇団アフロディアの男優でピエロ役。

赤髭のサンタクロースを名乗る人物からの脅迫状に異常なほど怯えていたことから、万代と虹川が赤髭のサンタクロースを殺害したことを知っていると考えられる。

また恐らく万代と虹川から麻薬のおこぼれをもらっていたと思われる。

 

・辺見 魔子

劇団アフロディアの若手№1女優。
顔の右ほほに大きな傷がある。
花江のことをお姉さまと呼び異常なほど慕っている。

自分のほほの傷にコンプレックスを持っており、それに起因して花江の美しさにより強く惹かれていると考えられる。

事件とは無関係。

 

・市川 玉三郎

劇団アフロディアの男優で人形使い役。
持っている腹話術人形を通してしゃべる変わった人間。

事件とは無関係。

 

・俵田刑事

青森県警の刑事。
ファイル2異人館村殺人事件に登場した。

赤髭のサンタクロースを名乗る人物からの脅迫状を処理する担当になった。
自らの手には余ると考えたのか金田一に捜査の協力を依頼した。

すぐに自分の手には負えないと判断して外部の力を頼るのは警察のプライド的には良くないのかもしれないが、合理的な判断をしているともいえる。

 

・赤髭のサンタクロース

麻薬の売人。

10年前に異人館ホテルの315号室を1,000万円で向こう10年間貸切った人物。
髪や髭や服が全て赤だったため従業員たちに「赤髭のサンタクロース」と呼ばれていた。

315号室を貸切った理由は麻薬の取引現場に利用するためである。
315号室と316号室は抜け穴を通じてつながっており、麻薬の取引にはうってつけであった。

具体的には麻薬を購入しに来た者は316号室を指定して宿泊し、抜け穴を通じて赤髭のサンタクロースから麻薬を購入するのだ。
※万代や虹川は顧客の一人だった。

赤髭のサンタクロースの麻薬の供給源は誰もが突き止めることが出来なかった。
実はその供給源は異人館ホテルを建設した貿易商が地下の隠し部屋に残してあった麻薬であり、特定の仕入ルートがあるわけではないので警察も見つけることが出来なかった。
※赤髭のサンタクロースは異人館ホテルの図面を偶然手に入れて地下の隠し部屋や315号室の抜け穴の存在を知った。

なお赤髭のサンタクロースは貸切った315号室の内装を勝手に真っ赤に変えたがそれは自身も麻薬中毒になっており色覚に異常が生じていたためであった。

なお本事件の1年前に万代と虹川により殺されている。

 

・異人館ホテルを建てた貿易商

イギリスから来た貿易商。
麻薬の輸入により巨万の富を築くが自身も麻薬中毒に侵されており、最終的には自殺する。
地下の隠し部屋に残した大量の麻薬は後に赤髭のサンタクロースによって利用されることになる。

事件の内容

一連の事件の犯人は花江の双子の姉である北見蓮子。

蓮子は7歳の時に両親が事故死したため養父母に引き取られて育つ。

しかし実の子でないことから引き取られた家で屈辱的な思いをさせられる。

高校2年生の時に養父母から逃れるために家出をする。

男と知り合うもろくな男ではなく麻薬を勧められて中毒になる。

このままではいけないと気付いた蓮子は男から逃げ出そうとするが、男が許すはずもなく暴力をふるわれる。

カッとなった蓮子は近くにあった刃物で男を刺殺してしまう。

犯罪を犯して自暴自棄になった蓮子は釧路の岬で飛び降り自殺をしようとするが、蓮子の前に飛び降りた女性の遺書が残されていた。
その女性の名前は不破鳴海。


蓮子はこの状況をチャンスだと思い、この瞬間から北見蓮子という名を捨てて不破鳴海として生きていくことを誓う。

そして美しい容姿を捨てるために整形手術で顔を変えて、死に物狂いで勉強し東大に合格し、キャリアとして警察に入る。


自らが殺人を犯しながら警察に入った理由は自分を麻薬中毒にした元凶である赤髭のサンタクロースを捕まえるためであった。


警官になり赤髭のサンタクロースを徹底マークしていたが、赤髭のサンタクロースはひき逃げにより死亡する。


ひき逃げがただの事故と思えなかった蓮子は執念の捜査で万代と虹川が麻薬を赤髭のサンタクロースから購入していたこと、更に二人が赤髭のサンタクロースを殺害したことを突き止める。

しかし対面の場に万代の劇団にいる花江が偶然現れる。
偶然現れた花江は整形手術で顔が変わっているにもかかわらず不破警視の正体が蓮子だと気が付く。
花江の双子の姉が殺人事件の指名手配犯になっていることを知っていた虹川たちは逆に蓮子を脅すようになる。
具体的には警察が押収した麻薬を横流ししろといってきたのだ。
※万代と虹川は赤髭のサンタクロースを殺してしまったことで麻薬が手に入らなくなっていた。

自分の正体が知られたこと、そして脅しをかけられたことから蓮子は万代と虹川の二人を消すことを決意する。

 

なお蓮子が花江まで殺害する理由は蓮子の勘違いに起因する。

函館で男を殺害した蓮子は、助けてくれることを期待して別の養父母に引き取られた花江を訪ねた。
全てを打ち明けた蓮子に花江は自首をすすめる。
更にタイミングの悪いことに警察のパトカーが花江の自宅付近に来てしまったことで、蓮子は花江が自分を警察に売ったと勘違いして花江に憎しみを抱くようになったのだ。
※なお警察は花江が呼んだわけではなくなぜ来たかは不明。偶然来たのかもしれない。

 

万代 鈴江殺害事件

北見蓮子により劇中に毒入りワインを飲まされて殺害される。

劇中に用意されたワインは5つあったが内一つにしか毒は入っていなかった。
また誰がどのワインを取るか事前に決まっていなかったため一時は無差別殺人事件だと思われた。

しかしトリックは簡単で万代の台本にだけ手書きで真ん中のワインを取ると書き込みがあったため無差別ではなく万代を狙ったものだと明らかになる。
※毒は真ん中のワインに入れてあった。

虹川 幸雄殺人事件

特にトリックというわけではないが、万代が殺害された中で虹川が無警戒に呼び出されたのは蓮子が普段と違う花江の声色を使って呼び出したためである。

もともと花江に好意を抱いていた虹川はほいほい呼び出された。

佐木 竜太殺人事件

心理的な密室トリック。

外回りをしていた俵田刑事は赤髭のサンタクロースの姿をした蓮子に電話で呼び出される。

俵田刑事が外から異人館ホテルを見てみるとそこには部屋にいる赤髭のサンタクロースの姿が見えた。
※時間は深夜12時過ぎ。

赤髭のサンタクロースがいる部屋は真っ赤だったため俵田刑事はその部屋が315号室だと断定した。

その後315号室に駆け付けると密室で金田一と佐木が倒れていた。

金田一は生きていたが佐木は死亡していた。

異人館ホテルのカギは深夜12時を過ぎると新しいものに切り替わる。
315号室の新しいカギはフロントに手付かずで置かれていたため、315号室のカギを外からかけるのは不可能だということになり室内にいた金田一が佐木殺しの犯人として拘束されることになった。
※俵田刑事が深夜12時過ぎに315号室で赤髭のサンタクロースを見たと証言したため。

しかし実は俵田刑事が見た赤髭のサンタクロースがいた部屋は蓮子が宿泊していた314号室であった。

314号室の部屋をライトに赤いセロファンをはめて赤く見せて315号室と誤認させたのだった。

実際の犯行は12時前に終わっており犯行を終えた蓮子は古いカギで315号室を施錠し、その後12時過ぎに314号室で俵田刑事を呼び出してあたかも犯人は12時過ぎに315号室にいたと思わせたのだ。

文月 花江殺人事件

蓮子が自殺に見せかけて毒殺した。

また殺害した佐木の爪に蓮子自らの皮膚をつけることで佐木を殺害した犯人は花江だと偽装した。
※一卵性の双子だとDNA検査の結果は全く同じになるため。

管理人コメント

子供の頃読んでいて一番衝撃を受けたのは佐木が殺されたことです。

子供ながら無関係な佐木が殺害されたことにショックを受けたのを覚えています。

話としては蓮子が結局花江を信じ切れずに事件が起きてしまったということですね。

二人が協力していればもっとほかの解決策があった気がします。
※結局は花江が殺人に協力するとは思えないので花江が蓮子を説得して自首して罪を償って二人で再出発というところに落ち着く気がしますが。

佐木が殺されたのはショックでしたがDNA検査を逆手に取ったトリックは結構好きでお気に入りの事件簿です。

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