からかい上手の高木さん第3巻の全話ネタバレ感想記事です。
飛ぶ鳥を落とす勢いのからかい上手の高木さん。
名前は聞いたことはあるけれどどんな内容の本かわからないという方も多いと思います。
一言でいうと中学生女子「高木さん」が中学生男子「西片君」をひたすら愛を持ってからかうという漫画です。
読んだ人はかならず「俺もこんな青春おくりたかったなー」と思うことでしょう。
ネタバレ
それでは早速ネタバレしていきます。
肝試し
~空き地~
第2巻での「二人乗り」で約束した通り、夏休み中は自転車の二人乗りのを練習をすることになっている西片と高木さん。
西片がちゃんと約束通り空き地に到着して待っていると高木さんがやってきます。
高木さん「西片、待った?どうかした?」
西片「あ・・・いや・・・今来たとこだよ。」
高木さん「そっか良かったー。わー水溜まりだらけ。昨日の夜、大雨だったもんねー」
西片(・・一瞬誰かと思った・・)
西片は私服の高木さんにドキドキの様子。
今まで休日たまたま会ったことはあるものの待ち合わせして会うのは今日が初めて、これはもしかしてデートというものではと緊張する西片。
しかし前日の雨が影響して空き地は水たまりだらけなので二人乗りの練習は難しそうです。
そこで高木さんから提案が出ます。
高木さん「私、昼からそのまま遊びに行く予定だったからさ。帰るの面倒だし昼まで時間つぶすのつき合ってよ。」
しかし西片は知り合いに見られたら恥ずかしいので人が多いところは嫌だと言います。
そこで高木さんが思いついたのは古いトンネルでの肝試し。
こういう時に機転を利かせて代替案を出してくれる子は頼もしいですね。
~トンネル~
高木さん曰く「このトンネルはまっすぐなのにも関わらず壁にぶつかる車が後を絶たずに出てきたため、仕方なくトンネルの隣にもう一つ新しい道路が出来てしまった。そしてそれからは夜な夜な車といいう獲物がいなくなって血に飢えた幽霊が出る。」
とのことです。
西片は高木さんの話で完全にビビってしまっていますが、男としてのメンツもあるので引くに引けない状況になっています。
中は単なる暗いトンネルなのですが、高木さんが随所で驚かすのでビビりまくる西片。
やり返そうとして高木さんを驚かそうにもいつものようにうまくいきません。
結局からかわれっぱなしでトンネルを抜けます。
トンネルを抜けると子供が見ていて「またカップルがトンネルでデートしてるー」と言われて嬉しそうな高木さんと照れる西片でした。
質問
~教室:授業開始前~
今日はいつもと少し違う西片。
高木さん「どうかしたの?」
西片「フッ。さぁなんのことだい?俺はいつも通りさ。今日も空がキレイなようにな。いつも通りさ。」
中二病全開の西片ですが、突如言い始めた謎のセリフの理由は昨日テレビで見た映画「西部のダンディ」の影響のようです。
西片は映画を見て主人公のダンディなら大人っぽくてからかわれないと考えて真似をすることにしたのです。
しかし高木さんも「西部のダンディ」見ていたらしく西片が影響を受けていることを一発で見抜きます。
そして高木さんは西片のわき腹をつんつんしてからかいます。
せっかくダンディの真似をしたのにいつものようにからかわれて悔しい西片は、何とか高木さんの弱点を知ろうと作戦を練ります。
そして思いついたのはまたしても映画「西部のダンディ」。
映画内で交互に一つずつ質問をしていき相手が答えられなかったら負けというゲームが行われていたらしく西片はそのゲームを提案します。
先行は高木さん。
高木さん「私の好きな人って誰だと思う?」
いきなりの質問にいつものように動揺する西片。
一瞬自分かもと考えますが、そんなことを答えられるわけもなくわき腹をつつかれます。
そして答えられなかったためもう一度高木さんのターン。
高木さん「私の好きな人ってこのクラスにいると思う?」
また好きな人関係の質問に動揺する西片。
これだけ簡単に動揺してくれるならからかう高木さんも楽しいでしょうね。
西片は「いない」と答えますが答えは外れ。
高木さんの好きな人は同じクラスの西片なのだから当然ですね。
さすがに西片を弄びすぎたと考えたのか高木さんは自分の弱点を教えてあげると言います。
高木さん「私の弱点はね、西片を見るとからかっちゃうところだよ。」
という弱点なのか習性なのかわかりませんが正直な高木さんの回答でした。
背比べ
~登校途中~
一人で学校に通学中の西片。
朝から何やら難しい表情をしていますが、考えていることは高木さんをぎゃふんと言わせる良い方法はないかということ。
そんなことを考えているものだから電柱にぶつかったのを人にぶつかったと勘違いしてしまい、電柱に「あ!!スミマセン。」とあやまってしまう西片。
丁度そのシーンをぎりぎり目撃出来そうなタイミングで高木さんが自転車に乗って登場します。
一緒に学校に行こうと言う高木さん。
西片はさっき電柱に謝っていた恥ずかしい光景を高木さんに見られていないか気が気でありません。
しかし高木さんからは一向にその話が出てこないので高木さんには見られていないと納得する西片。
そして話題は西片の身長のことに。
西片の身長が伸びた伸びてないでちょっとした争いになったので高木さんが背比べしてみようと提案します。
そのためにわざわざ神社まで行きます。
学校に遅刻しないのか素朴な疑問。
~神社~
靴を脱いで二人で並んで背比べをします。
結局背比べをしてみると西片は高木さんよりだいぶ大きくなっていました。
高木さん「よかったね、私に勝てて。」
西片(フ・・・高木さんめ・・・余裕ぶってるけど内心は悔しがってるに違いない。)
高木さん「別に悔しがってないよ。」
西片「え!?」
高木さん「だってさ・・・体おっきくなると電柱にぶつかったりして大変そうだし。」
西片「み・・見てたの!?」
ということで電柱にぶつかったシーンはしっかり見られていた西片でした。
しかし見てすぐにからかうのではなく、しばらく寝かしてからからかうとはさすがのスキルです。
席替え
~教室:授業前~
朝から張り切った表情の西片。
ポケットの中にはへびのおもちゃのようなものが忍ばせてあります。
どうやらこれで高木さんを驚かす作戦のようです。
そんなことを考えていると後ろから高木さんが登場します。
高木さん「おはよー西片。」
西片「お、おはよう高木さん・・」
高木さん「知ってる?西片。今日席替えなんだってさ。」
西片は今日で席替えなら最後に高木さんをからかえれば勝ち逃げできると考えます。
西片「そうなんだ!楽しみだね!」
楽しみな西片をよそに残念そうな高木さん。
高木さん「私はもうちょっと西片の隣の席がよかったなぁ。」
高木さんは西片が好きなので隣の席のままが良いのは当然ですね。
席替えはくじ引きで行われます。
席替えの結果は、
西片⇒右の列の一番後ろ
高木さん⇒真ん中の列の一番前
ということで二人は離れ離れになります。
西片の隣は真野ちゃんです。
真野ちゃんは恋人の中井君と近くになれずに落ち込んでいます。
そうしているとクラスメイトの木村君が誰か席を替わってくれと騒いでいます。
木村君の席は高木さんの隣で一番前の席なのですが、そのままだと先生に見つかるため早弁が出来ないというのが席を替わって欲しい理由なようです。
西片は考えます。
自分が木村君と席を替わればまた高木さんの隣になれると。
「西片の隣が良かった」という高木さんの悲しそうな表情が頭をよぎります。
そして勇気を出して木村君に席を替えてもらうように言いますが既に木村君は他の人に代わってもらったとのこと。
がっかりする西片。机に突っ伏してしまいます。
そしてしばらくして目を空けると隣には高木さんがいるのでした。
どうやらこういうことのようです。
①中井君が黒板が見えないという理由で木村君と席を替わる。
②真野ちゃんが中井君の隣になるために高木さんと席を替わる。
結果西片の隣に高木さんが来たようです。
高木さんから説明を聞いた西片。
西片「そ・・そうなんだ。」
高木さん「西片、私の隣に来てくれようとしたでしょ。」
西片「い、いや・・黒板が見えなくてさ。」
高木さん「ふーんそっか。ふーん。」
西片「ホ、ホントだよ。」
高木さん「これからもよろしくね。」
とても嬉しそうな顔で言う高木さんでした。
英訳
~英語の授業中~
授業中、高木さんのことをチラチラと気にする西片。
今日こそどうにかして高木さんに勝たなければと授業と全く関係のないことを考えています。
そんなことを考えていたので授業中英訳をするように先生に当てられても全く答えられません。
西片は自分が先生に当てられたことで高木さんへの仕返しを考えつきます。
今日は18日、そして高木さんの出席番号も18番。
先生に当てられたときに高木さんの意識を授業以外に向けておけば高木さんが答えられなくてあたふたした姿が見られると。
その作戦を遂行すべく西片は高木さんに朝ご飯のメニューなど授業と関係のない質問をして高木さんの注意をそらします。
そして満を持して高木さんが先生に当てられますが見事に英訳に成功します。
ここら辺はそもそも西片と能力が違いすぎますね。さすが学年10位。
高木さんを辱めることに失敗した西片は次の手を考えますが、なかなか良い手が思いつきません。
高木さん「西片、何悩んでるの?」
西片「いや・・・!?なんでもないよ。」
高木さん「また私のこと考えてた?」
西片「そ・・・その言い方はなんか違うよ・・それに考えてないよ高木さんのことなんて・・」
高木さん「じゃあまたやらしいこと?」
西片「ち・・違うって。」
西片「私は西片のことばかり考えてるよ。」
顔が真っ赤になる西片。いつものようにわかりやすい反応です。
西片「オレのことって・・今みたいにからかうこと考えてるだけだろ。」
高木さん「さぁー」
という感じでいままで以上のいちゃつきが見れる話でした。
逆上がり
~下校途中~
暑いねーといいながら帰宅する西片と高木さん。
セミが鳴いているので恐らく8月でしょうか。
そんな中、高木さんからジュースを賭けて勝負をしないかと提案が出ます。
何やら自信ありげな西片。勝負の内容は西片が選ぶことに。
~公園~
西片が選んだ勝負は高い鉄棒での逆上がり。
最近高い方の鉄棒で何気なく逆上がりをしたら初めて成功したという西片は、高木さんが勝負を持ち掛けてくるのをずっと待っていたとのこと。
高木さんがスカートなので勝てると思った西片ですが、スカートだとそもそも勝負が成立しないことを失念していたようです。
しかし高木さんは逆上がりしている時は西片が見ないことを条件に勝負を受けることにします。
先行は高木さん。
高木さんは成功します。
西片は本当に逆上がりが出来たのか疑問に思いますが、自分の番に集中します。
西片もなんとか成功します。
二人とも成功したのでもう一回です。
高木さんの余裕の表情に怪しさを感じる西片。
本当は逆上がりをしてないと確信します。
高木さんが逆上がりしている時に見たら西片の負けですが、高木さんがイカサマをしているとなれば話は別です。
イカサマの現場を抑えることで西片の勝ちとなります。
西片が高木さんを見てみると・・・
ちゃんと逆上がりしていました。
高木さんは勉強だけではなく運動も出来るんですね。
ちなみに高木さんはスカートの下は短パンをはいていました。
高木さんは西片が見ていたことに気が付きませんでしたが、西片は自ら負けを認めます。
西片のこういう正直なところを高木さんは好きなのでしょうね。
勝負に負けた西片は帰りに高木さんにジュースをおごるのでした。
わき腹
~下校途中~
今日もたくさんからかわれた西片。
いつか高木さんに仕返ししてやると意気込みます。
そんな思いを知ってか知らずか高木さんは西片の弱点であるわき腹をつっつきます。
相変わらず西片はからかわれていますが、一つ勝てる勝負をひらめきます。
それは先に笑った方が負けというアバウトなルール。
西片がこの勝負を思いついたのは高木さんが自転車を押して歩いているから。
西片が高木さんのわき腹をくすぐれば、高木さんは自転車を持っているからガード出来ずに勝てると考えたようです。
しかし西片は肝心なことを忘れていました。
それは西片に高木さんのわき腹をくすぐる度胸などないこと。
結局西片は高木さんの変顔に笑わされて負けます。
負けた西片には罰ゲームが待っていました。
それは高木さんのわき腹をつっつくというもの。
恥ずかしがり屋の西片にはこれが罰ゲームなのでしょうね。
そーっと高木さんのわき腹を恥ずかしそうに突っつく西片ですが、高木さんはそもそもわき腹がくすぐったくないのでした。
習字
~授業中~
習字の授業。お題目は授業が終わるまでに好きな言葉を書いて提出すること。
何を書いていいか思いつかない西片と高木さんはお互いが相手に求めることを書くことにします。
西片は高木さんにからかわないで欲しいというメッセージを書こうとしますが、直接的なメッセージを書くとよりからかわれてしまうと考えて違う表現を考えます。
西片⇒我慢
高木さん⇒現状維持
西片の意図は高木さんに全く伝わらず、逆に高木さんは今のままのからかいやすい西片でいて欲しいと意図を伝えて攻めます。
メッセージの意図が伝わらず悔しい西片はもう一度やり直すことを提案します。
西片は「優しさ」と書きます。
高木さんに優しさが足りないと気づかせてショックを受けさせようとします。
しかし西片が「優しさ」と書いた途端、高木さんが顔についたごみを取ってくれたり、字をほめてくれたりと優しさを感じる出来事が続きます。
高木さんって実は優しいのではと感じた西片はメッセージを変更します。
西片⇒オレをからかわない
高木さん⇒ほっぺに墨ついてるよ
高木さんは西片の顔についたごみを取るふりをして実は墨をつけていたのでした。
尾行
~下校途中~
クラスメイトの3人組ミナ、ユカリ、サナエが秋限定の焼き芋アイスを買おうと街をさまよっています。
色んなお店を探してみたもののどこにもなくて、最後の望みをかけて駄菓子屋さんに向かいます。
しかし駄菓子屋さんには西片と高木さんの姿が。。
ユカリは二人の邪魔をしちゃ悪いと思い少し待とうとしますが、ミナ&サナエはずかずかと声をかけていきます。
ミナ達は無事に焼き芋アイスを買えて西片&高木さんと別れます。
ユカリは西片と高木さんが仲睦まじいのを羨ましがります。
そんなこんなで3人組はなぜか西片&高木さんの後をつけてみることにします。
二人をつけている3人の感想は様々。
色っぽい話をしているに違いないと考えるユカリに、色気より食い気の感想なミナ&サナエ。
尾行に気づいた高木さんは3人をまくために角を曲がってすぐに西片と二人で電信柱の陰に隠れます。
無事3人をまいた西片と高木さん。
西片は高木さんとくっついて隠れたことに照れてしまうのでした。
感想
巻を重ねるごとにどんどん二人のいちゃつきが増えてきます。
大人になって二度と戻れないこういう時間を体験させてくれる漫画は本当に貴重です。
疲れている時や癒しが欲しいときに読みたくなる漫画です。