【ネタバレ解説】金田一37歳の事件簿|歌島リゾート殺人事件

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金田一37歳の事件簿の事件の一つ「歌島リゾート殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:2人

怪人名   :第四のファントム

犯行トリック:★★

動機の同情度:★

管理人満足度:★★

 

かつてオペラ座館のあった歌島にリゾートホテルが建設された。

音羽ブラックPR社が企画したホテルのオープングイベント企画「歌島リゾート夢の縁結びツアー」の企画が採用されたため、金田一と葉山まりんはスタッフとして歌島に同行することになる。

金田一は何も事件が起きないことを祈るが結局歌島では4度目の殺人事件が起こるのであった。

登場人物

本事件の登場人物です。

・金田一 一(37歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
周囲からは万年主任と呼ばれている。

 

・葉山 まりん(23歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
仕事上では金田一のアシスタントを務める。
事件が起きてからは助手も務めるかつての美雪のポジション。

 

・大竹 比呂之(45歳)

不動産業の2代目経営者。

 

・館林 一樹(37歳)

一級建築士。

 

・末次 里菜(28歳)

フリーアナウンサー。

 

・鈴木 実(36歳)

事件の第二の被害者。
歯科医師。
過去に麻生早苗に保険金目的で殺害されそうになった過去がある。
麻生早苗の正体に気づきそうであったため殺害されてしまった。

 

・桜沢 楓(27歳)

事件の第一の被害者。
IT企業派遣社員で趣味は演劇。
麻生早苗が保険金殺人のターゲットにしていた小野塚と両想いだったため、邪魔になるという理由で殺害されてしまった。

 

・小野塚 哲也(39歳)

ガソリンスタンド経営者。
麻生早苗の保険金殺人のターゲットにされていた。

 

・麻生 早苗(27歳)

事件の犯人。
看護師。
過去に鈴木に保険金をかけて殺害しようとしていたが失敗している。
整形美女で看護大学生時代は柔道の関東大会重量級で優勝経歴がある。
すべての謎を金田一に解かれた後は金田一とまりんを葬ろうとした。
ちなみに整形前はかなりごつい顔をしている。

実は地獄の傀儡師高遠遙一のしもべの一人で「アルテミス」の名を与えられていた。
しかし取り調べの際に明智相手に高遠との関係を含めてすべて話してしまったため、高遠に失望されて、毒殺される(実際に高遠は手を下しておらず実行したのは高遠の息のかかったものたちと思われる)。

 

・黒木 護(42歳)

料理人。バツイチ。

 

・辻 亜矢芽(30歳)

声優。

 

・星村 のぞみ(32歳)

薬剤師。

 

・冬木 栄介

歌島リゾート支配人

事件の内容

犯人は看護師である麻生早苗。

第1の事件:桜沢 楓殺人事件

リゾートホテルに集まったメンバーでの肝試しの最中に桜沢がチャペルの中で倒れて発見される。

この際の第一発見者は金田一、小野塚、麻生の3人。麻生と金田一が桜沢の脈をとり死んでいることを確認する。

その後桜沢の死体を残して金田一、小野塚、麻生の3人が全員を呼びに行き、再びチャペルに戻ると死体は消失していた。

その後全員がホールに集まっている最中に「ヴィーナスの鐘」と呼ばれる手動でしか鳴らすことが出来ない鐘が鳴ったため全員で駆け付けると消えた桜沢の死体が吊るされていたのであった。

<動機>
自らが保険金殺人のターゲットにしている小野塚が桜沢と両想いであり邪魔になったため。

<謎1>
なぜ桜沢の死体はチャペルから消失したのか?

<答え1>
桜沢はチャペルの時点では生きていた。
麻生にみんなを驚かすためのイベントだと嘘をつかれて死んだふりをしていただけであった。
その後麻生に「ヴィーナスの鐘」まで誘導されて殺害された。
金田一が脈をとったときに脈を感じなかったのは桜沢がわきの下にゴルフボールをはさんで脈をとれなくしていたため。

また肝試しのペアを希望するために書いた紙も麻生の都合のいいペアになるように全て書き換えられていた。

<謎2>
全員がホールにいたにも関わらずどうして主導でしか鳴らすことが出来ない離れた場所にある「ヴィーナスの鐘」が鳴ったのか。

<答え2>
麻生が氷を使った時限装置で離れていても鐘がなるように仕組んでおいたため。

 

第2の事件:鈴木 実殺人事件

過去に麻生に保険金目的で殺されそうになった過去を持つ鈴木は桜沢の殺人が起きたことで麻生が怪しいと感じていた。
※麻生が整形していたにも関わらず気づいた理由は麻生の胸にあったほくろを記憶していたから。

突如「オペラ座の怪人」の音楽がホテル内に鳴り響いたため一同が音楽が鳴っている部屋に集まると、向かいの窓にあるシャンデリアが落下してしまう。

全員でシャンデリアが落下したその部屋に向かうとそこにはシャンデリアの下敷きになった鈴木の姿があった。

<動機>
鈴木が自分の正体に感づいていると考え邪魔になったため。

<謎1>
離れた場所にあるシャンデリアのワイヤーをどうやって切断したのか‽

<答え1>
金田一たちが向かいの部屋から見たときにシャンデリアが落ちたように見えたのは麻生のトリックであった。
実はシャンデリアが落ちたのは金田一が見ていた時よりももっと前。
もともと落としてあったシャンデリアに麻生が鈴木を投げ飛ばして串刺しにした後にシャンデリアごとひっくり返してシャンデリアが鈴木の上に落ちてきたように偽装したのであった。
金田一がシャンデリアが落ちたように見えたのはあらかじめ窓に細工をしておいた電飾。
電飾を向かいの窓にシャンデリアの形に見えるように飾り付けておいて、電飾の電源を遠隔で切ったため電気が消えてシャンデリアが落ちたように見えた。

 

管理人コメント

金田一37歳の事件簿の最初の事件となった「歌島リゾート殺人事件」。

初期の金田一に比べるとかなりコミカルな感じになってきていて怪しげな雰囲気はだいぶ消えました。

また青年誌に移ったことにより性的な描写がかなり増しましたね。

個人的にトリック面では特に驚くようなこともなくストーリーを楽しむ作りになっていると思います。

例えばすべての謎が解けたので全員に謎を説明をしようと思い全員を呼んだのにも関わらず実際に来たのは真犯人の麻生のみとか。

結局金田一、まりん、麻生の3人でなぞ解きをしたため、逆上した麻生が金田一とまりんを葬ろうとするシーンは確かに第三者がいなければこうなる可能性もあるよなという感じです。

今までの金田一シリーズの定番である全員を集めての謎解きをあえて崩す形になっていて慣れている読者からするとにやりとするシーンでした。

また今回は動機が単に「邪魔だから」となっていて初期の金田一シリーズに慣れている読者からするとかなり新鮮だと思います。
※良いか悪いかは別にして。

今回の事件はトリックを楽しむというよりも20年後に再登場した金田一、剣持、明智などの変化を楽しむという感じですね。

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