【ネタバレ解説】金田一37歳の事件簿|タワマンマダム殺人事件

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金田一37歳の事件簿の事件の一つ「タワマンマダム殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:1人

怪人名   :なし

ストーリー :★★

犯行トリック:★★

動機の同情度:★★

管理人満足度:★★

金田一の隣の部屋に住む森下 桃香がタワーマンションに住む美咲雛から急なケータリングサービスの仕事を依頼された。

人手が足りなくて困っている桃香を見て金田一は自ら手伝いを志願する。

更にひょんなことから金田一の後輩の葉山まりんもケータリングサービスの仕事を手伝うことになる。

その後タワーマンションで当然のように起こる事件に金田一が挑む。

登場人物

本事件の登場人物です。

・金田一 一(37歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
周囲からは万年主任と呼ばれている。

 

・葉山 まりん(23歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
仕事上では金田一のアシスタントを務める。
事件が起きてからは助手も務めるかつての美雪のポジション。

 

・森下 桃香

金田一が住むアパートの隣の部屋に住んでいるシングルマザー。
何かと金田一の世話を焼いてくれる。
小学校5年生の息子走野(そうや)がいる。

 

・美咲 雛(40歳

事件の被害者。
タワーマンションの住人。
いわゆる美魔女。
旦那がアメリカに出張に行っているのをいいことを浮気三昧を繰り返し周囲の恨みを買っていた。
九条美音子や園森紗英の旦那とも不倫をし、挙句の果てにマダムたちのアイドルであるヨガのインストラクター竹腰悠也とも不倫をしていることが発覚したため、姉小路たちの怒りを買い殺害されることとなった。

また姉小路からも激しい恨みを買っている。
過去に姉小路の息子と雛の息子は名門中学にともに補欠合格していた。
1番手は姉小路の息子で、2番手は雛の息子。
そして合格者の中から辞退者が出たため1番手の補欠合格者である姉小路の家に繰り上げ合格の電話がかかってきたのだが、ちょうどその時姉小路の家にいた雛が姉小路の代わりに電話をとり断りの返答をしてしまったのだ。
その結果、雛の息子は繰り上げ合格し、姉小路の息子は公立の学校に行った結果いじめにあい引きこもりになってしまったのである。

 

・姉小路 牧子(45歳)

事件の犯人。

タワーマンションに住むマダムの一人。
美咲雛のことを前から恨んでいたため今回の事件の計画を立てて実行に移した。
全ての謎が解かれた後は自分が主犯だと言い切っている。

<動機>
・名門私立中学に1番手で補欠合格していた息子がいた。
しかし辞退者が出て繰り上げ合格の電話が来た時に、たまたま姉小路の家にいた雛が電話をとり勝手に繰り上げ合格を断ってしまい私立中学に行けなくなってしまった。
その結果息子は公立中学に行きいじめにあい引きこもりとなる。
そのことで雛を恨んでいた。
※その際に雛の息子は補欠合格の2番手だったため姉小路家が辞退すれば合格できる状況であった。

・マダムたちのアイドルといえるヨガのインストラクター竹腰 悠也と不倫関係にあったため。

 

・九条 美音子(42歳)

事件の犯人。

タワーマンションに住むマダムの一人。
美咲雛のことを前から恨んでいたため今回の事件の計画を立てて実行に移した。

<動機>
・旦那が美咲雛と不倫をしていたため。

・マダムたちのアイドルといえるヨガのインストラクター竹腰 悠也と不倫関係にあったため。

 

・園森 紗英(39歳)

事件の犯人。

タワーマンションに住むマダムの一人。
美咲雛のことを前から恨んでいたため今回の事件の計画を立てて実行に移した。

<動機>
・旦那が美咲雛と不倫をしていたため。

・マダムたちのアイドルといえるヨガのインストラクター竹腰 悠也と不倫関係にあったため。

 

・竹腰 悠也

ヨガのインストラクター。
タワマンマダムたちの憧れの存在。
美咲雛が殺されたのも彼女が竹腰と不倫をしていたのが原因の一つでもあった。
姉小路たちに犯人に陥れされそうになるが金田一の推理のおかげで難を逃れた。

 

・真壁 誠(38歳)

高校時代の金田一の先輩。
高校時代はミステリー研究会に所属していた。
さすがに大人になったのか当時の嫌味な感じは少しはなりを潜めている。
現在は白金署に所属する刑事。
今回の事件を担当することになり、金田一と一緒に事件を解決に導く。

事件の内容

犯人は美咲雛と同じタワーマンションに住むマダムの姉小路 牧子、九条 美音子、園森 紗英の3人。

美咲雛に日ごろから恨みを持っていた3人が結託して自殺に見せかけた殺人計画を実行した。

殺人計画の日はタワーマンションでパーティーを行う日。

パーティー当日にマダム3人は美咲雛を拉致し、タワーマンションの20階のパーティールームにある控室に監禁する。

その後、頃合いを見て園森 紗英が雛を鈍器で殴り気絶させる。

次に入れ替わりで姉小路 牧子、九条 美音子の2人が控室に入る。

2人は美咲のスマホからライソ(金田一の世界でのLINE)で遺書のメッセージを姉小路たちのスマホに送った上で、控室の窓から雛を放り投げて飛び降り自殺に見せかけて殺害した。

<動機>

今回の動機は複数ありそれぞれ異なるため分けて書いていきます。

・3人の共通の動機
→みんなが慕っているヨガのインストラクターの竹腰悠也と雛が不倫をしたため。

・九条 美音子、園森 紗英の動機
→二人の夫と雛が不倫をしたため。

・姉小路 牧子の動機
→姉小路と雛の息子はお互いに中学受験をしていた。
受験結果は、姉小路の息子は1番手の補欠合格、雛の息子は2番手の補欠合格。
その後合格者の中に辞退者が出たため、姉小路の家に繰り上げ合格の電話がかかってきた。
しかしたまたまその時姉小路の家にいた雛が電話に出ることになり、雛は繰り上げ合格の電話を姉小路のふりをして断ってしまう。
この結果、2番手だった雛の息子は繰り上げ合格となり、公立中学に行った姉小路の息子はいじめにあい、引きこもりになってしまったのだ。
姉小路はそのことで雛をずっと恨んでいた。

<謎>

雛が38階の自室から20階のパーティールームに行く際にエレベーターの監視カメラに雛の姿が映っていた。
そして20階のパーティールームでそのまま雛は拉致監禁されることとなった。
しかしその後に20階から雛の部屋がある38階までエレベーターで移動する姿が映っている。
これはいったい誰か?

<答え>

監視カメラに写っていたのは雛の仮面をつけた九条 美音子であった。
雛を拉致した後、雛のふりをしてエレベーターに乗って38階に向かったのである。
38階からパーティールームに戻るときは雛のふりをしてコンシェルジュに電話をし、スーツケースを1階まで運ぶように依頼。
そして小柄な九条はスーツケースの中に自ら入ることでコンシェルジュに運んでもらい38階から1階に移動する。
その後は1階にあったダンボールの中に隠れて、それを園森がパーティーに必要な荷物と偽って20階まで運んだのであった。

 

管理人コメント

金田一37歳の事件簿は新しい試みにチャレンジしているようで、今回も前回の「歌島リゾート殺人事件」に続いてシリーズの定石を崩してきました。

崩してきている部分は何個かあるのですが一つ目は犯人が最初からわかっているところです。

基本的に金田一シリーズは最後の謎解きの場面まで犯人が明かされることはありません。

しかし今回の事件はあらかじめ読者に犯人が3人のマダム、姉小路 牧子、九条 美音子、園森 紗英であることが明かされていて、金田一がどうやって謎を解くのかにポイントが置かれています。

この犯人が最初にわかっていて探偵役の謎解きがメインとなる形式はドラマの「古畑任三郎」なんかと同じです。

二つ目は一つ目に付随しますが、犯人に付けられる定番の怪人名がありませんでした。

例の「〇〇はこの中にいる!」というやつですね。
これがないのも結構新鮮です。

三つ目はトリック面です。
3Dプリンターを使い被害者の雛そっくりのお面を作って変装するなど、トリックが物理的なトリックよりだったのも心理トリックが多い金田一の中では新鮮だったと思います。

管理人としては総じて金田一初期の方がトリックも含めて面白いと思ってしまうのですが、決してつまらないということはなくこれはこれで楽しんでいます。

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