【ネタバレ解説】金田一37歳の事件簿|京都美人華道家殺人事件

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金田一37歳の事件簿の事件の一つ「京都美人華道家殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:3人

怪人名   :なし

犯行トリック:★★

動機の同情度:★★★

管理人満足度:★★

金田一の務める音羽ブラックPR社で京都の伝統文化を伝えるイベントを開催することとなる。

その第一弾として京都の華道の家元と契約を取り付けた音羽ブラックPR社。

しかし家元は気難しいと有名で誰も担当になりたがらず金田一と葉山まりんのペアが担当をさせられることになる。

二人で向かった京都でまたしても事件が起こるのであった。

登場人物

本事件の登場人物です。

・金田一 一(37歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
周囲からは万年主任と呼ばれている。

 

・葉山 まりん(23歳)

PR会社である音羽ブラックPR社の社員。
仕事上では金田一のアシスタントを務める。
事件が起きてからは助手も務めるかつての美雪のポジション。

 

・京極 桜子(25歳)

第1の事件の被害者。

フラワーアーティスト。
薫子は双子の姉。
幼いころから華道の実力に秀でていた。
しかし父の青流が亡くなり叔父の鴈流が赤池流の家元を継いでからは、赤池流の弟子も財産も減るばかりでギリギリの状態であった。
そのため桜子はフラワーアーティストとして独立し、赤池流と縁を切ることで自分の収入を叔父の鴈流に手をつけさせないようにした。
そしてフラワーアーティストととしての収入で赤池流を支えていこうと決めていたのだ。

また弟子の一人の左京とは幼馴染であった。
しかし左京の母親の離婚などによって二人は一時離れ離れになってしまう。
だが左京が高校を卒業した後に赤池流の弟子となったことで再会する。
それからはお互い恋仲のような関係になっていたが、双子の姉の薫子とのすれ違いにより殺害されてしまう。

周囲からはいつも遊び回っているように思われていたが、実はほとんどが仕事で各地を飛び回っていた。

誰よりも赤池流を思っていたのに、周囲からわ赤池流を捨てた人間と思われていたのが皮肉である。

・京極 薫子(25歳)

第1の事件の犯人であると同時に第2の事件の被害者。

真面目な性格で赤池流を支える華道家。
桜子は双子の妹。
日々傾いていく赤池流を支えることにとてつもないプレッシャーを感じている。
また赤池流を捨ててフラワーアーティストとして気ままに生活している桜子を疎ましく思っていた。

真面目な生活の裏で夜は乱れた性生活を送っていた。
資産家との縁談話が持ち上がってこれで赤池流を持ち直せると考えていたが、リベンジポルノにより破廉恥な写真が流出してしまい危機に陥っていた。
そこで薫子はこのリベンジポルノに写っているのは自分ではなく妹の桜子ということにし、桜子はリベンジポルノで悩みそれが原因で自殺をしたという筋道を立てて自らの手で殺害した。

しかしそのことを左京に見破られる。
口封じのために左京にナタで切りかかるが逆に絞殺されてしまう。

 

・京極 鴈流(50歳)

第3の事件の被害者。

赤池流の家元。
桜子と薫子の父である青流の弟。
なんの能力もなく威張り散らすだけであり、赤池流はこの男のせいでどんどん傾いていった。

左京が殺害した薫子の遺体の一部である首の隠し場所に気が付きそうになったため、左京に口封じ目的で殺害される。

 

・一乗寺 錦(27)

赤池流の弟子の一人。
桜子、薫子、鴈流が殺害されて、左京も逮捕されたことで誰もいなくなってしまった赤池流を再び盛り立てていくことを誓う。

 

・黒樹 左京(23)

第2、第3の事件の犯人。

赤池流の弟子の一人。
周囲には秘密にしていたが、桜子とは幼馴染で現在は恋仲の関係にあった。
リベンジポルノの写真に写っている時計の日時に桜子と一緒にいた左京はリベンジポルノに写っているのは桜子ではなく薫子だと確信していた。

そして桜子が殺されたことで薫子を怪しんでいた。
薫子を問いただすと逆上して襲いかかってきたためとっさに絞殺してしまう。
その際に薫子に腕をかまれたため証拠を消す目的で薫子の首を切断し、花瓶の中に隠した。

花瓶に薫子の首を隠したことを鴈流に気が付かれそうになったため鴈流も自殺に見せかけて殺害した。

 

・京極 鶴羽(46歳)

桜子と薫子の母親。

 

・六波羅 護(65歳)

赤池流の屋敷の番頭を務める。

 

・浪風 千紘(37歳)

赤池流の屋敷の仲働き。

 

・辻森 遥(30歳)

赤池流の屋敷の板前。

 

・山科 六郎(52歳)

京都の刑事。今回の事件の担当をする。

事件の内容

第1の事件である桜子殺害事件の犯人は薫子。

第2の事件である薫子殺害事件の犯人は左京。

第3の事件である鴈流殺害事件の犯人は左京。

以下詳しくみていきます。

第1の事件:京極 桜子殺人事件

犯人は双子の姉の京極薫子。

<動機>

薫子は日ごろから赤池流を捨ててフラワーアーティストとして独立している桜子を疎んでいた。
また赤池流を支えなければというプレッシャーから夜は乱れた性生活を送っていた。

薫子は資産家との縁談がまとまりそうであったが、乱れた性生活のツケでリベンジポルノで写真を公開されて対処に悩んでいた。

悩んだ結果、薫子はリベンジポルノの写真は双子の妹の桜子だということにし罪をなすりつけることに決める。

桜子はリベンジポルノのことで悩んで自殺したというストーリーを考えたのだ。

薫子はそのシナリオ通りに桜子を殺害した。

<謎>

桜子の死体は枯山水の真ん中にある庭石の上に置かれており、その庭石までは片道分の一人分の足跡しかないため当初は桜子の自殺と考えられた。

果たして薫子はどうやって桜子の遺体を足跡もつけずに庭石の上まで運んだのか?

<答え>

薫子は枯山水の一部の砂を凝固剤で固めて足跡が残らないようにしたのである。
行きは桜子を気絶させた上で背負って運び、庭石の上に置く。
そして帰りは凝固剤で固めた砂の上を歩いて帰ったため枯山水には行きの薫子一人の足跡しか残らなかった。

第2の事件:京極 薫子殺人事件

犯人は黒樹左京。

<動機>

桜子と幼馴染であり恋仲でもあった左京は、桜子にリベンジポルノの罪をなすりつけてから殺害をした薫子を許すことが出来なかった。

そのことで薫子を問い詰めると薫子は逆上して襲いかかってきたため、左京はとっさに薫子を絞殺してしまう。

<謎>

なぜ左京は薫子の首を切断し、隠す必要があったのか?

<答え>

左京は薫子ともみ合いになった際に腕をかまれてしまった。

首を残したままにしておけば、薫子の口の中に残ったDNAを調べられて自分が犯人だとばれてしまうので首を切断して隠すよりなかった。

第3の事件:京極 鴈流殺人事件

犯人は黒樹左京。

<動機>

左京は薫子の切断した首を花瓶の中に隠していたが、そのことを鴈流に気づかれそうになったため鴈流を自殺に見せかけて殺害した。

管理人コメント

今回のトリックも前回の「タワマンマダム殺人事件」に続き物理的なトリックでした。

一番のメイントリックは枯山水の庭園の砂にどうやって足跡を残さずに中央の庭石まで行って帰ってこれるかというものでしたが、凝固剤で固めるという力業でしたね。

トリック自体はそんなに感心するところはありませんでしたが、左京の動機は従来の金田一シリーズらしく納得感のあるものでした。

金田一37歳の事件簿は従来のシリーズの定石を崩してきているので次の事件がどのようになるか楽しみです。

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