【ネタバレ解説】金田一少年の事件簿R|ファイル38 雪鬼伝説殺人事件

漫画

金田一少年の事件簿Rの事件の一つ「ファイル38 雪鬼伝説殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:2人

怪人名   :雪鬼

犯行トリック:★★★

動機の同情度:★★★

管理人満足度:★★★

開発中のスキーリゾートのスタッフモニターの一人に選ばれていた美雪の友人の相馬真紀。
しかもただのスタッフモニターではなく、スタッフモニターとして参加する女子高生の中の一人からスキーリゾートのイメージガールを選ぶという特典付きのものであった。

しかし足を骨折してしまった相馬真紀はスタッフモニターには参加出来なくなり、泣く泣く代役に美雪を推薦し、美雪がスタッフモニターとして参加することなる。
また金田一も美雪を一人にするのは心配という理由でアルバイトとして強引についていく。

そして雪山というクローズドサークルでまたもや事件が発生する。

登場人物

本事件の登場人物です。

・金田一 一(17歳)

高校2年生。
名探偵金田一耕助の孫で普段は落第すれすれだが実はIQ180の天才。

 

・七瀬 美雪(17歳)

高校2年生
金田一の幼馴染で優等生。
事件に遭遇した時は金田一の助手としてサポートする。

 

・影平 文芽

スキーリゾートのイメージガール候補の一人。
女子高生。

 

・月見里 光(20歳)

事件の犯人

スキーリゾートの開発を担う「うぇぶすれっど」グループホールディングスのCEO。

恋人の雪原さやかを死に追い込んだ鯖木、雲沢、椿原の3人に復讐するために何10億円もの予算をかけてスキーリゾートを餌にした復讐計画を立てた。
計画を実行することで雲沢、鯖木は殺害することが出来たが最後の標的の椿原を殺害する前に金田一に事件の真相を見破られたため計画を完遂することは出来なかった。

また金田一からの指摘でさやかは自殺するために雪山に行ったのではなく気分を切り替えてまた頑張るために雪山に行ったことがわかる。
月見里は自らの行動を悔いて雪山で爆破を起こした結果雪崩に巻き込まれる。
助からないと思われた月見里だが雪山で遭難死していたさやかのスキー板が月見里の傍に目印のように立っていたおかげで早期に救助されることになり一命をとりとめる。

さやかのスキー板が助けてくれたことで、さやかは今でも自分のことを応援していてくれているのだと気づき月見里は再び前を向くことになる。

3人を殺害するために何10億の予算を使ったのは金銭的規模では金田一シリーズ最高レベルといえる。

 

・黒木 守 (27歳)

「うぇぶすれっど」の社員。
月見里CEOの秘書を担う。

雪崩に巻き込まれた月見里が目を覚ました病院では月見里を心配してそばに寄り添っているなど、なんだかんだ情に厚い人物。

 

・鯖木 海人(27歳)

事件の第2の被害者。

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
無職。
ネット上では有名な存在で気に入らない店や人物をネット上で炎上させてきた。

月見里の恋人である雪原さやかも鯖木がたたいて炎上させた。
月見里に炎上の原因が鯖木だと突き止められて、今回のスキーリゾートのゲストモニターに殺人ターゲットとして招待されて処刑されることとなった。

 

・雲沢 夏樹(18歳)

事件の第1の被害者。

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
高校3年生。

月見里の恋人である雪原さやかをいじめていた過去を持つ。
またさやかがスキーリゾートのイメージガールに抜擢された際に、過去のいじめていた時の写真をネット上にアップするなどさやかを精神的に追い詰めていた。
そのことが原因でさやかを自殺に追い込んだと月見里に思われて復讐のため殺害された。

 

・椿原 紅湖(19歳)

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
大学1年生。

雪原さやかの高校時代の先輩で雲沢と同じくさやかをいじめていた過去を持つ。
月見里に最後のターゲットとして命を狙われていたが金田一に阻止される。

 

・鷹山 翼(32歳)

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
プロスキーヤー。

 

・斧寺 空美(21歳)

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
東京大学3年生。
金田一からはとろそうなのに明智警視と同じ大学出身ということで驚かれていた。

 

・柊 森一郎(20歳)

スキーリゾートのゲストモニターの一人。
大学2年生。
美雪をナンパしようとしていた。

 

・松島田 学(45歳)

「うぇぶすれっど」の社員。
シェフとして腕をふるう。
ワンマン社長の月見里には少し反感を持っている様子。

 

 

事件の内容

一連の事件の犯人はスキーリゾート計画の開発を担っている「うぇぶすれっど」社のCEOである月見里光。

事件の動機は月見里の恋人の雪原さやかの自殺に起因している。

月見里と雪原さやかは恋人同士であった。
もともとは月見里はパソコンオタク、さやかは太っていたためお互い自分に自信を持てずにいた。

しかしお互いに一念発起して月見里はIT社長、さやかはアイドルになることを目標にした。

お互いに励ましあいながら成長していき、月見里の会社「うぇぶすれっど」は軌道にのり、さやかもアイドルとして花を開こうとしていた。

うぇぶすれっどが急成長したことで余裕が出来た月見里はスキーリゾートのイメージガールにさやかを抜擢したり、TV出演に関する後押しを行っていた。

さやかがメディアに取り上げられて目立ってきたころに鯖木、雲沢、椿原の3人が「うぇぶすれっど」社の掲示板でさやかをたたき、更にさやかがいじめられていたころの画像をネットにアップする等して、さやかを精神的に追い込んでいった。

ちょうどその頃仕事で海外にいた月見里は自社の掲示板で行われているさやかの炎上に対処することが出来ず、またさやかとも連絡を取ることが出来ず途方に暮れていた。

そして月見里が帰国するとさやかは雪山で死亡していたことがわかった。

月見里はさやかはネット上の炎上が原因で自殺したのだと確信し、鯖木、雲沢、椿原の3人を始末する計画を立てたのであった。

後に金田一のおかげで明らかになるが実はさやかは雪山に自殺をしに行ったのではなく気持ちを切り替えるつもりで月見里にイメージガールに抜擢された思い出の雪山に行ったところ本当に遭難して死亡してしまったことが明らかになる。

さやかは海外にいる月見里と連絡が取れず仕方なく「うぇぶすれっど」の掲示板に月見里にだけわかる形で「心配いらないよ。気持ち切り替えて戻ってきます」メッセージを残しておいたのだった。
※当時余裕がなかった月見里はこのメッセージに気づくことができなかった。

月見里がこのメッセージに気が付いていたらこの事件は起きなかったのかもしれないと思うと悔やまれる。

第1の事件:雲沢 夏樹殺人事件


ゲストモニターに選ばれた初日の自己紹介が終わった後に雲沢は自身があてがわれたコテージに向かう。
翌日朝食の時間になっても雲沢が現れないため心配になった他のメンバーは雲沢のコテージにみんなで向かうがコテージの中には誰もいなかった。

<謎>

雲沢はゲストモニターに選ばれた初日に忽然と姿を消してしまった。
なお雲沢がコテージにいたことはインターホンでメインロッジにいたメンバーが間接的に声で確認している。

また雲沢のコテージにいく道すがらには足跡一つ残っていない状況だった。

果たして雲沢はどのように姿を消したのか?

<答え>

月見里は雲沢を始末するために当初の予定より一つ余計に雲沢処刑用のコテージを建設していた。
雲沢処刑用のコテージは氷の上に建設しており、メインロッジからスイッチを入れると氷の上に設置してあった電熱線が熱を帯びて氷が溶ける仕組みになっていた。
この仕組みを利用して月見里はコテージごと氷の底に雲沢を沈めたのであった。

なお雲沢が消えた翌日に訪れた雲沢のコテージは当然ながら氷の底に沈んだコテージとは別の偽装用コテージ。
月見里はこの偽装用コテージにあらかじめ送られていた雲沢の荷物の一部をくすねておいて設置しておいた。
こうすることでこの偽装用コテージに雲沢が初日にいたようにメンバーに誤認させようとしたのである。

なお金田一は目が悪い雲沢が使用していた使い捨てコンタクトレンズがごみ箱に捨てられていないことから疑問を持ち月見里の偽装を見破った。

第2の事件:鯖木 海人殺人事件

月見里はコテージに一人でいる鯖木をナタで殺害した。

<謎>

月見里は殺害した鯖木の死体を棺桶に入れてみんなに見せた後に、わざわざ死体を移動させた理由は何か?

<答え>

全て鯖木の自作自演と思わせるため。
月見里は棺桶で見た鯖木の死体は鯖木の演技であり、鯖木はここに集まったメンバーをだまそうとしているというシナリオを立てるために死体を隠して始末した。

生きた上で鯖木が逃走したとみんなに思わせることで、後に全ての罪を鯖木になすりつけるつもりであった。

管理人コメント

Rシリーズの第1弾は雪山を舞台にした事件。

<トリック>

雪山を舞台とにした事件といえば「タロット山荘殺人事件」や「雪霊伝説殺人事件」が思い出されますが、今回のトリックはコテージ一つをまるごと消失させるというとても大掛かりなものでした。

雪山ならではのトリックなので管理人としては結構気に入っています。

<動機>

犯人の月見里の恋人さやかの死が引き金となっていて、月見里は死の原因はさやかの自殺であり、その自殺に追い込んだ鯖木、雲沢、椿原の3人への復讐を計画しました。

真実は金田一の言うとおりさやかは気分を切り替えるために雪山に向かったのであり自殺ではないことが掲示板の書き込みから明らかになりますが、当時の月見里の心境を考えるとそこまで冷静に考えられる状況ではないと思うので仕方ないともいえます。

そのため動機としては割と納得感があります。

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