【ネタバレ解説】金田一少年の事件簿R|ファイル39 亡霊校舎の殺人事件

漫画

金田一少年の事件簿Rの事件の一つ「ファイル39 亡霊校舎の殺人事件」のネタバレ解説記事です。

 

以降はネタバレを含みますのでご留意ください。

ネタバレ解説

被害者の人数:3人

怪人名   :亡霊教頭

ストーリー :★★★

犯行トリック:★★★

動機の同情度:★★

管理人満足度:★★★

美雪が所属するミス研OGの先輩が彼氏と参加するはずだった廃墟体験ツアー。

しかし急遽先輩は予定が入り行けなくなってしまう。

そこで代理として白羽の矢が立ったのは美雪と金田一の二人であった。

二人は廃墟体験ツアーの舞台となる黄金島には200㎏の金塊が隠されていることを知りはりきってツアーに参加することにする。

ツアーには大学の廃墟探索部やプロのトレジャーハンター、心霊研究家といった顔ぶれが参加することになっている。

更には高遠遙一に招待された明智警視や剣持警部までがツアーのメンバーに合流することとなる。

黄金島には宿泊できる施設は黄金島中学校一つしかない。

メンバーは全員そこに宿泊することになり、事件の幕が開けるのであった。

 

登場人物

本事件の登場人物です。

・金田一 一(17歳)

高校2年生。
名探偵金田一耕助の孫で普段は落第すれすれだが実はIQ180の天才。

今回の黄金島のツアーには偶然参加したように見えるが全て高遠の差し金。

 

・七瀬 美雪(17歳)

高校2年生
金田一の幼馴染で優等生。
事件に遭遇した時は金田一の助手としてサポートする。

今回の黄金島のツアーには偶然参加したように見えるが全て高遠の差し金。

 

・室ノ井 蘭(21歳)

廃墟体験部の部長。
大学3年生。

 

・鬼城 歩夢(21歳)

事件の第1の被害者。

廃墟体験部の部員。
大学3年生。

遠間もえぎに刺殺された。

矢森と花泉と組んで廃墟にある金目のものを漁っているモラルの欠如した部員。

震災が起きた際にも母校の中学校に押し入り金庫等を盗んでいた。
その際にガレキの下に埋まっていた遠間もえぎの恩師「早坂先生」に遭遇するが、3人は犯行を見られたという理由で助けずに早坂先生を見殺しにしてしまう。

早坂先生はガレキに埋まりながらも鬼城たちの犯行を携帯の動画で撮影していた。

後にその動画を見たもえぎに早坂先生を見殺しにしたことを知られて復讐されることになった。

 

・矢森 雪雄(21歳)

事件の第3の被害者。

廃墟体験部の部員。
大学3年生。

黄金島中学校に仕掛けられた落とし穴に落下し転落死した。

鬼城と花泉と組んで廃墟のある金目のものを漁っているモラルの欠如した部員。

震災が起きた際には鬼城の母校の中学校に押し入り金庫等を盗んでいた。

その際にガレキの下に埋まっていた遠間もえぎの恩師「早坂先生」に遭遇するが、3人は犯行を見られたという理由で助けずに早坂先生を見殺しにしてしまう。

早坂先生はガレキに埋まりながらも鬼城たちの犯行を携帯の動画で撮影していた。

後にその動画を見たもえぎに早坂先生を見殺しにしたことを知られて復讐されることになった。

 

・花泉 響也(21歳)

事件の第2の被害者。

廃墟体験部の部員。
大学3年生。

遠間もえぎに刺殺された。

鬼城と矢森と組んで廃墟にある金目のものを漁っているモラルの欠如した部員。

震災が起きた際には鬼城の母校の中学校に押し入り金庫等を盗んでいた。

その際にガレキの下に埋まっていた遠間もえぎの恩師「早坂先生」に遭遇するが、3人は犯行を見られたという理由で助けずに早坂先生を見殺しにしてしまう。

早坂先生はガレキに埋まりながらも鬼城たちの犯行を携帯の動画で撮影していた。

後にその動画を見たもえぎに早坂先生を見殺しにしたことを知られて復讐されることになった。

 

・鶴野 冬華(20歳)

廃墟体験部の部員。
大学2年生。

 

・遠間 もえぎ(19歳)

事件の犯人

廃墟体験部の部員。
大学1年生。

自身の恩師である「早坂先生」を見殺しにした鬼城、矢森、花泉に復讐をするために廃墟探索部に入部して機をうかがっていた。

最終的には高遠から授かった犯行計画をもとに次々と犯行を実行をしていった。

 

・首木 友郎(38歳)

金塊目的でなく黄金島に存在すると言われている亡霊教頭の存在を確かめるためにツアーに参加した。

 

・巴 荘十郎(30歳)

プロのトレジャーハンター。

金塊目的で廃墟探索ツアーに参加した。

 

・赤熊 猛(30歳)

フリーのツアーコンダクター。

破格の報酬につられて今回の廃墟体験ツアーのコンダクターを引き受けた。

 

・幽城 玄将(?歳)

かつて黄金島にある中学校の教頭を務めていた人物。

200㎏の金塊をどこかに隠したまま消息が不明となった。
※なお金塊の一部は高遠が発見している。

 

・明智警視(28歳)

高遠からの招待状をもとに黄金島に剣持警部とともにかけつける。

 

・剣持警部(48歳)

高遠からの招待状をもとに黄金島に明智警視とともにかけつける。

 

 

事件の内容

一連の事件の犯人はツアーに参加した廃墟探索部の大学1年生遠間もえぎ。

 

犯行動機は下記。

中学生の時にもえぎの親が亡くなった。

その時に励ましてさらに自宅にもえぎを引き取って助けてくれたのが「早坂先生」であった。

もえぎは早坂先生の支えもあったことで無事に中学校を卒業して働きながら高校にいく道を歩むことになった。

ある日、震災があり「早坂先生」が心配になったもえぎは母校の中学校を訪ねると、早坂先生はガレキに挟まれて瀕死の状態であった。

もえぎはなんとかガレキをどかすことに成功するが、早坂先生はそのまま亡くなってしまう。

亡くなった早坂先生の携帯を見ると震災の中、学校の金庫等を盗んでいる鬼城、矢森、花泉の動画が残されていた。

3人は早坂先生を助けることが出来たが窃盗の現場を見られたことから、助けると自分達の立場が危うくなると思い見殺しにしたのだ。

動画の中で早坂先生が「鬼城」と呼びかけたことから鬼城はもえぎと同じ中学校の出身だと考えて消息を追いかけた。

そしてその結果3人がある大学の廃墟探索部のメンバーであることを突き止めた。

3人への復讐を目的に同じ大学を受験し廃墟探索部に入部する。

犯行方法を検討していたもえぎは地獄の傀儡子の高遠が運営しているサイトに行き当たり、高遠から犯行計画を授けられる。

そしてその計画通りに犯行を進めて3人を殺害することに成功する。

しかし最後は金田一と明智に全ての謎を解かれて逮捕される。

第1の事件:鬼城 歩夢殺人事件

黄金島中学校の特殊な造りを利用した大掛かりなトリック。

<謎>

鬼城歩夢の殺害時は全員が1階の食堂に集まっており、途中で席を外した者もいたが3分程度であった。

しかし鬼城が殺害された2階の音楽室までは校舎が老朽化している関係で迂回する必要があり往復で食堂から10分程度の時間が必要だった。

果たしてどのように犯行が行われたのか?

<答え>

建物全体を使った大がかかりなトリック。

見取り図上は1階の食堂から2階の音楽室までは建物を時計周りに大きく迂回し、階段を上ってようやくたどり着くことが出来る。

しかし実際は建物自体にトリックが施されており、建物を迂回する間に少しずつ段差を下っていいくことで1階より地下に降りていき、最後の階段を上ることでまた1階に戻ってくるという設計であったのだ。

つまり見取り図上、2階にあった音楽室は1階の食堂のすぐそばにあったのだ。

実際は音楽室は1階の食堂のすぐ横にあるトイレの隣の部屋であった。

その建物の構造を利用し、もえぎは食堂からトイレに席を外した際にトイレと音楽室を結ぶ壁に空いている穴を利用して鬼城を殺害したのであった。

 

 

管理人はこういう大掛かりなトリックは好きです。

第2の事件:花泉 響也殺人事件

鬼城の殺害事件が起きたことでメンバーは各自自室から荷物を持ち食堂で行動を共にすることになった。

各自部屋に戻ると部屋には封筒が残されていた。

封筒には金の一部と〇〇に来ればもっと金をあげようというメッセージが残されていた。

そのメッセージを見た各人の対応は様々でおびえて部屋で待機する者と現場に向かう者に分かれた。

花泉はホールで殺害されており、花泉のメッセージにはホールに来るように書かれていた。

<謎>

なぜ犯人のもえぎは花泉がホールに来ることがわかったのか?

他のメンバーのように花泉が自室で待機する可能性は考えなかったのか?

<答え>

もえぎは花泉だけにはメッセージを渡していなかった。

メッセージをもらっていなかった花泉は当初の予定通り荷物を持って食堂に行く予定であった。

ホールは花泉の自室から食堂にいく通り道にあったのだ。

ホールで待ち伏せをしていたもえぎは花泉を刺殺した後に、「ホールに来い」というメッセージを残しておいたのだ。

このトリックは金田一らしい心理トリックが使われていて非常に好きです。

第3の事件:矢森 雪雄殺人事件

メンバーが宿泊している黄金島中学校の校舎は老朽化していて至る所に穴が開いている。

穴から地面までは高さ10Mほどあり、落ちてしまうと生死にかかわるため、あらかじめ中学校の見取り図を用意しておき穴がある場所には×印をつけて通らないように注意喚起をしていた。

<謎>

矢森は自室に戻る途中の穴に落ちて死亡した。

見取り図では矢森が落下した場所には×印がついていたにも関わらずなぜ落ちてしまったのか?

<答え>

もえぎが矢森の見取り図に細工をしたため。

そもそもこの見取り図は矢森を殺害するためにもえぎが用意したもの。

矢森の自室に行く途中にある穴の×印のみ熱で温めると消えるインクで記載していたのだ。

もえぎは矢森を殺害するタイミングになると、見取り図を無くしたといって矢森から地図を借りる。

そしてカップ麺の蓋の上にさり気なく見取り図を置き、矢森の自室に繋がる通路の×印を熱で消したのであった。

その結果矢森は落とし穴に落ちて死亡してしまうことになる。

 

トリックとしては以上なのだが管理人としてはこのトリック、少し無理がある気がする。

というのも矢森は穴に落ちる以前に何回かは自室と食堂を往復しており、その際には落とし穴に落ちていない。

少なくともその時は迂回して食堂と自室を行き来していたことになる。

にもかかわらず急に見取り図から×印が消えたくらいで普段と違う道を通るだろうか?

第1事件、第2事件のトリックが好きだっただけに★4個を付けたかったが、第3の事件のトリックの実現性にいささか疑問があったため★3個とした。

 

 

管理人コメント

Rシリーズの第2弾は無人島の中学校を舞台とした事件。

<トリック>

建物全体を生かした大掛かりなトリックでした。

そして第2の事件のトリックも金田一らしい心理トリックで好きだっただけに、第3の事件のトリックだけが残念でした。

 

<動機>

もえぎの動機は恩師である早坂先生が鬼城たち3人に見殺しにされたというものです。

管理人的には動機としては理解できるものの鬼城たち3人が直接手を下したわけではないという点で他の金田一シリーズに比べるといささか弱めかなと思い★2つとしました。

 

 

事件全体を見れば大掛かりなトリックあり、心理トリックありで楽しめるものでした。

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