今回から孤独のグルメ2の漫画レビューです。
1よりかなりドラマの五郎さんにキャラが近づいていてすれた感じがなくなりました。
個人的には1より2の方が好みです。
汁おでん
今回は静岡に来ている五郎さん。
季節はわかりませんが夜の静岡は冷えるらしく上着を着てこなかったことを後悔しています。
何かちょっと食べてあったまりたいと考えているところにおでんの匂いがしてきます。
さすが五郎さん、とんでもない嗅覚でおでん屋ばかりの横丁を発見します。
静岡はおでんが有名と思い出し嬉しそうな五郎さん。
しかし酒を飲めない五郎さんには居酒屋風のお店は少し苦手でもあります。
そんな時1軒のおでん屋から子ども連れで出てくる親子を見つけます。
子供連れがオーケーなら酒が飲めない自分もオーケーと考えた五郎さん。
ここなら大丈夫とお店に飛び込みます。
ところが五郎さんの思惑とは少し違ったお店のようで、
静岡名物のおでんを食べたかった五郎さんでしたがイワシ粉のかかったおでんではなく汁がからしになっている汁おでんで、黒はんぺんも焼き海苔黒はんぺんと独自にアレンジしたメニュー。
思惑と違い意気消沈の五郎さん。
「あるんだよなこういう余計なことする店」とまで感じてしまいます。
まぁ気持ちはわかります。管理人もその地域の名物を食べたいときにアレンジされたものが出てきたらちょっとがっかりしますから。
お店側としては地元客を相手にすることを考えると多少のアレンジをしないと生き残れないんでしょうけどねー。
しかし出てきたおでんはしらたき、こんにゃく、だいこん、ちくわの具に汁がたっぷり入っていて美味しそう。
五郎さんも「ほう」と機嫌を持ち直した様子。切り替えの早さが五郎さんのいいところです。
続いて焼き海苔黒はんぺんも登場しますがこれもうまそう。
「逆にいい店に当たったかもしれんぞ ひょっとして」と五郎さんもご満悦。
何が逆かいまいちわかりませんが、嬉しそうな五郎さんを見れるのは読者としても喜ばしいことです。
勢いを取り戻した五郎さんはきぬかつぎ、網焼きコロッケ、むかごと次々に注文します。
料理が登場してイモだらけになったことを少し反省しますが、マグロブツを注文した直後にマグロ串焼きを頼もうとしており実はあまり反省していないことがわかります。
「ま ひとり飯誰気にすることなし ごちそう食って反省してる馬鹿もなしだ」
とひらきなおって次々と料理をたいらげます。
汁おでんで身体があたたまり大満足で店を出る五郎さん。
最後に「何も名物にとらわれなくてもいいじゃないか おいしけりゃそれで」と当初の自分の意見を180度変えて成長した五郎さんでした。