過去のNBAの歴代優勝チーム、歴代ファイナルMVP、歴代シーズンMVPをまとめました。
歴代の記録を思い出ともに振り返ります。
まずは歴代の優勝チーム、ファイナルMVP、シーズンMVPを一覧にします。
管理人がNBAを見始めた1990年代からです。
シーズン |
ウェスタン |
結果 |
イースタン |
ファイナル |
シーズン MVP |
1990 |
ポートランド・ |
1-4 | デトロイト・ ピストンズ |
アイザイア・ トーマス |
マジック・ ジョンソン |
1991 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
1-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
マイケル・ ジョーダン |
1992 | ポートランド・ トレイルブレイザーズ |
2-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
マイケル・ ジョーダン |
1993 | フェニックス・ サンズ |
2-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
チャールズ・ バークリー |
1994 | ヒューストン・ ロケッツ |
4-3 | ニューヨーク・ ニックス |
アキーム・ オラジュワン |
アキーム・ オラジュワン |
1995 | ヒューストン・ ロケッツ |
4-0 | オーランド・ マジック |
アキーム・ オラジュワン |
デビッド・ ロビンソン |
1996 | シアトル・ スーパーソニックス |
2-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
マイケル・ ジョーダン |
1997 | ユタ・ ジャズ |
2-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
カール・ マローン |
1998 | ユタ・ ジャズ |
2-4 | シカゴ・ ブルズ |
マイケル・ ジョーダン |
マイケル・ ジョーダン |
1999 | サンアントニオ・ スパーズ |
4-1 | ニューヨーク・ ニックス |
ティム・ ダンカン |
カール・ マローン |
2000 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
4-2 | インディアナ・ ペイサーズ |
シャキール・ オニール |
シャキール・ オニール |
2001 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
4-1 | フィラデルフィア・ セブンティシクサーズ |
シャキール・ オニール |
アレン・ アイバーソン |
2002 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
4-0 | ニュージャージー・ ネッツ |
シャキール・ オニール |
ティム・ ダンカン |
2003 | サンアントニオ・ スパーズ |
4-2 | ニュージャージー・ ネッツ |
ティム・ ダンカン |
ティム・ ダンカン |
2004 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
1-4 | デトロイト・ ピストンズ |
チャンシー・ ビラップス |
ケビン・ ガーネット |
2005 | サンアントニオ・ スパーズ |
4-3 | デトロイト・ ピストンズ |
ティム・ ダンカン |
スティーブ・ ナッシュ |
2006 | ダラス・ マーベリックス |
2-4 | マイアミ・ ヒート |
ドウェイン・ ウェイド |
スティーブ・ ナッシュ |
2007 | サンアントニオ・ スパーズ |
4-0 | クリーブランド・ キャバリアーズ |
トニー・ パーカー |
ダーク・ ノヴィツキー |
2008 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
2-4 | ボストン・ セルティックス |
ポール・ ピアース |
コービー・ ブライアント |
2009 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
4-1 | オーランド・ マジック |
コービー・ ブライアント |
レブロン・ ジェームズ |
2010 | ロサンゼルス・ レイカーズ |
4-3 | ボストン・ セルティックス |
コービー・ ブライアント |
レブロン・ ジェームズ |
2011 | ダラス・ マーベリックス |
4-2 | マイアミ・ ヒート |
ダーク・ ノヴィツキー |
デリック・ ローズ |
2012 | オクラホマシティ・ サンダー |
1-4 | マイアミ・ ヒート |
レブロン・ ジェームズ |
レブロン・ ジェームズ |
2013 | サンアントニオ・ スパーズ |
3-4 | マイアミ・ ヒート |
レブロン・ ジェームズ |
レブロン・ ジェームズ |
2014 | サンアントニオ・ スパーズ |
4-1 | マイアミ・ ヒート |
カワイ・ レナード |
ケビン・ デュラント |
2015 | ゴールデンステート・ ウォリアーズ |
4-2 | クリーブランド・ キャバリアーズ |
アンドレ・ イグダーラ |
ステフィン・ カリー |
2016 | ゴールデンステート・ ウォーリアーズ |
3-4 | クリーブランド・ キャバリアーズ |
レブロン・ ジェームズ |
ステフィン・ カリー |
2017 | ゴールデンステート・ ウォーリアーズ |
4-1 | クリーブランド・ キャバリアーズ |
ケビン・ デュラント |
ラッセル・ ウェストブルック |
2018 | ゴールデンステート・ ウォーリアーズ |
4-0 | クリーブランド・ キャバリアーズ |
ケビン・ デュラント |
ジェームズ・ ハーデン |
2019 | ゴールデンステート・ ウォーリアーズ |
2-4 |
トロント・ |
カワイ・ |
ヤニス・アデトクンボ |
2020 |
1990年代
マイケル・ジョーダン擁するシカゴ・ブルズが6回の優勝を記録し文字通りリーグを支配していた時期。
シカゴ・ブルズ
1991~1993、1996~1998に2回の3連覇は凄まじいとしか言いようがない。
1回3連覇するだけでも凄いのに。。
特に1996年はシーズンを72勝10敗と驚異の勝率をたたき出した。
マイケル・ジョーダンの得点能力が凄まじいためブルズはオフェンスのチームと思われがちですが実はどちらかと言うとディフェンスのチーム。
このころのブルズはジョーダン、ピッペン、ロッドマン、ハーパーといったサイズが200センチ前後で全員がウイングスパンの長さと機動力を兼ね備えていてスクリーンによるミスマッチを相手に与えませんでした。
まぁ相手からすると隙がなく嫌なディフェンスだったでしょう。
ヒューストン・ロケッツ
シカゴ・ブルズの陰に隠れていますがロケッツも90年代に2連覇を達成。
ちなみにこの頃のジョーダンは野球をやっていてNBAから離れていた時期。
※1995年はシーズン終盤にNBAに復帰したものの本来の力を発揮できていなかった。
見方によっては漁夫の利的な感じがするロケッツですが、それでも1994年はオラジュワン(ロケッツ)VSニックス(ユーイング)のセンター対決を制して優勝し、続く1995年もシャック&ペニーの新進気鋭のコンビを下して優勝するなどしてその強さを見せつけた。
サンアントニオ・スパーズ
ダンカンとロビンソンのツインタワーを中心にファイナルでニックスを退けて初優勝を果たす。
ダンカンは2年目にしてファイナルMVPを受賞。
西VS東
現在でこそ西高東低と言われるが90年代は東が7回優勝(ブルズ6回、ピストンズ1回)、西が3回(ロケッツ2回、スパーズ1回)優勝であった。
2000年代
マイケル・ジョーダンが引退しコービーやアイバーソンといった新世代が出てくる2000年代の到来。
ロサンゼルス・レイカーズ
何と言ってもロサンゼルス・レイカーズ。
コービーとシャックによる強力デュオにより2000年~2002年に3連覇を果たしている(これ以後3連覇は一度もない)。
特に全盛期のシャックのパワーは凄まじいものがあり、相手センターを軽々と吹き飛ばしダンクを叩き込んでいた。
映像で見るシャックはただでさえでかいNBAプレイヤーの中でもひときわ大きく怪物じみていた。
2001年はプレイオフを15勝1敗で勝ち上がり驚異の勝率で優勝した。
NBAファンの間で歴代最強チームの議論がされるときには1996年のブルズ(シーズン72勝10敗)と並んで話題にあがるのがこの2001年のレイカーズである。
その後シャックとコービーの確執によりシャックはヒートに移籍し強力デュオは解散となる。
※シャックは移籍先のヒートでウェイドともに2006年に優勝を果たしている。
シャックの移籍により低迷したレイカーズ。
次に優勝するのはコービーの新たなパートナーであるパウ・ガソルの加入を待たなければならない。
2008年にパウ・ガソルが加入したレイカーズはかつての力を取り戻し2009年にハワード率いるマジックを下して優勝し、コービーは念願のファイナルMVPを初受賞する。
サンアントニオ・スパーズ
ダンカンを擁するスパーズも2003年、2005年、2007年と3回優勝を達成している
強豪であり、複数回の優勝を誇るスパーズだが面白いことに連覇をしたことは一度もない。
チームの中心であるダンカンにジノビリ、パーカーを加えたビッグ3はこれから長らくスパーズを支えていくことになる。
ちなみに2007年に初めてファイルに出場したレブロン・ジェームス(キャブス)をスイープで下している。
西VS東
西が7回優勝(レイカーズ4回、スパーズ3回)、東が3回優勝(ピストンズ1回、ヒート1回、セルティックス1回)。
レイカーズとスパーズの強さが際立つ2000年代であった。
2010年代
レブロン・ジェームスとウォリアーズの活躍が著しい2010年代。
マイアミ・ヒート
ウェイドのいるヒートにレブロンとボッシュが集まり当時最強のビッグ3が誕生した。
ビッグ3を結成した最初の年の2011年はノヴィツキー擁するマーベリックスに敗れるものの、続く2012年はデュラント、ウェストブルック、ハーデンを擁するサンダーを退けて優勝する。
レブロンにとっては念願の初優勝となりファイナルMVPも獲得した。
2013年もスパーズ相手に勝利し2連覇成し遂げた。
クリーブランド・キャバリアーズ
ヒートからレブロンが戻り、ラブ、アーヴィングとともに新たなビッグ3を結成する。
結成最初の2015年はスプラッシュブラザーズであるカリー、トンプソンを擁するウォリアーズの前に敗れるものの次の年は4勝3敗で見事リベンジを達成し、キャバリアーズに初優勝をもたらす。
2017年、2018年も続けてファイナルに出場するが、ウォリアーズに全く歯が立たず敗れ去る。
ちなみにレブロンはヒートとキャバリアーズを通して2011年~2018年まで8年連続ファイナル出場を記録した(ファイナルでの勝敗は3勝5敗)。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
今までの常識を覆すシューターのデュオによりNBAの常識を塗り替えたチーム。
ディフェンスが厳しくなるプレイオフではシューター主体のチームは勝てないという常識があったが、カリーとトンプソンのスプラッシュブラザーズはプレイオフでも気持ちいいくらい3Pを決めて見事優勝を飾った。
2015年~2019年の5年間で3回の優勝を誇る。
特にデュラントが加入した2017年以降はとんでもない強さを誇り歴代最強チーム候補の一つ。
2019年のラプターズとのファイナルではデュラントとクレイの二人を怪我で失っておりウォリアーズ王朝の終焉が危惧されることとなる。
トロント・ラプターズ
2019年のNBAファイナルは王者ウォリアーズを破りラプターズが優勝した。
ラプターズは開幕前にフランチャイズスターのデローザンを放出し残り契約期間が1年のレナードを獲得するギャンブルに出た。
そしてこのギャンブルが見事成功しラプターズは王者ウォリアーズを破り初の優勝を成し遂げることが出来たのだ。
カイル・ラウリーがチームをコントロール、若手のシアカムがランニングゲームから得点、苦しくなったらレナードが活躍という感じでシクサーズ、バックス、ウォリアーズといった強豪を次々と撃破していった。
またディフェンスは非常に固く対戦相手に自由を与えていなかった。
唯一の心残りは王者ウォリアーズとのファイナルでデュラントがほとんどを欠場してしまったことだ。
両者ともベストメンバーでのファイナルをぜひとも見たかった。
なおこの優勝でレナードはファイナルMVPを獲得し史上3人目の異なるチームで複数のファイナルMVPを獲得した選手となった。
その偉業を獲得したのは以下3名のみ。
※カリーム・アブドゥル・ジャバー
→バックス(1971年)とレイカーズ(1985年)にファイナルMVP獲得
※レブロン・ジェームス
→ヒート(2012年、2013年)とキャバリアーズ(2015年)
※カワイ・レナード
→スパーズ(2014年)とラプターズ(2019年)
レナードは一気にレジェンドの仲間入りを果たした。