ネタバレ感想:天使の囀り『貴志祐介』

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背筋がゾワッとなる話。読んだ後は食欲が少し減退するかも。グロい系が気にならない人にはとても楽しめる1冊だと思う。

貴志さんの小説はクリムゾンの迷宮を筆頭にちょっとグロい系の描写が出て来きます。グロい系が苦手な管理人は目を背けたくなるのですが、それでも何だかんだかんだ先が気になって読まされてしまう。まぁそれだけ貴志さんの小説が面白いということなのですが。

今回紹介する天使の囀りもグロい系の描写が出てくるので、もしそういうのが絶対無理って人は読まない方が無難です。

 

あらすじ

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど恐れていた「死」に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる、アマゾンで、いったい何が起きたのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
天使の囀り 「貴志祐介」 角川書店

 

 

ネタバレ感想

アマゾン調査隊の不審な自殺の原因はアマゾンでサルの肉を食べたことが原因。このサルはブラジル脳線虫(センチュウ)という寄生虫に感染しており、調査隊はサルを捕食したことによりブラジル脳線虫に感染してしまった。

一度ブラジル脳線虫に感染すると脳の快感を刺激され今まで恐怖に感じていたことが最大の快感に変わってしまう。これにより死を何より恐れていた主人公早苗の恋人高梨は死を何よりの快感と感じるようになり最後はのめりこむように自殺してしまったのだ。

 

ブラジル脳線虫が怖すぎる。。

架空の話だとわかっていても読んだ後ちょっと肉を食べたくなくなりました。

早苗が末期患者にブラジル脳線虫をあえて使用して、安らかな死を与えたように、ブラジル脳線虫自体の存在は善でも悪でもなく、その使い方によって良し悪しが決まるというところでしょうか。

ミステリー的な大きな謎は二つで、一つはなぜサルの肉を食べたことにより精神に異常が出てきたのか、もう一つは信一サイドの話に出てくる庭永先生とめめんと氏の正体は誰なのかでしょう。

答えは、サルがブラジル脳線虫に感染していたためと、信一サイドの庭永先生とめめんと氏の正体はそれぞれ早苗サイドの蜷川先生と森氏です。

管理人はそもそも線虫という存在をしらなかったのでウイルスかと思ったのですが外れました。もう一つの庭永先生とめめんと氏の正体はなんとなく予想がつきました。

話としては相変わらず非常に面白かったのだけど、ブラジル脳線虫に感染した人が最後奇形になり果て線虫に食いつくされるというのはグロ過ぎたので勘弁して欲しかった。

 

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