カエルの楽園のモデルとネタバレ感想『百田尚樹』

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色々と反響が大きかった百田さんの「カエルの楽園」。登場人物のモデルとネタバレ感想を記載します。

 

あらすじ

国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。

 

さて本作は巻末にフィクションと明記されてはいるものの実在の国や人物がモデルになっていることは一読すると明らかです。気になる方もいらっしゃると思うので管理人の見解でまとめてみます。

ネタバレも入りますので未読の方は注意下さい。

モデル紹介

 

ナパージュの国

ツチガエルが暮らす豊かで平和の国。三戒という戒律があり、三戒を守っている限りナパージュで争いは起きないと信じられている。また謝りソングという奇妙な歌も存在するが何をして誰に誤っているのかは忘れられている。過去にウシガエルに対して残虐な行為をしたという歴史が引き継がれている。

最後まで三戒を守りウシガエルと友好関係を築こうとするがあえなく侵略される。

モデル:日本(JAPAN⇒NAPAJ)

南の沼

ナパージュの国の南に広がる巨大な沼。大きくて凶暴なウシガエルが暮らしている。ナパージュの侵略を目論んでいるがスチームボートがいるため手が出せない。

しかしツチガエルとスチームボートが仲たがいしたとみるや一気に侵略しツチガエルを食用や奴隷にする。

モデル:中国

エンエンの国

ナパージュの国の近くにあるヌマガエルの国。ツチガエルと非常によく似ているがツチガエルのことを敵視している。何代にもわたりナパージュの国に暮らしているヌマガエルもいるがナパージュの国を嫌っている。ツチガエルは本当は残虐であると言いふらしている。

モデル:韓国(エンエンと恨みを言う?)

スチームボート

ナパージュの国の東を第二の住みかとする巨大なワシ。三戒を作った張本人。ツチガエルから住みかを提供された代わりにウシガエルの侵略からナパージュの国を守っている。しかし最近は外敵が増えてきており有事の際はツチガエルにも一緒に戦うように要請する。

モデル:アメリカ(スチームボート⇒蒸気船⇒黒船?)

三戒

「カエルを信じろ。カエルと争うな。争うための力を持つな」というもの。元はスチームボートが作ったもので「スチームボート様を信じろ。スチームボート様と争うな。争うための力を持つな」だった。
なおウシガエルに侵略された後は「ウシガエル様を信じろ。ウシガエル様と争うな。争うための力を持つな」に変更された。

モデル:憲法9条

ソクラテス

ダルマガエルに追われ遙か遠くの国からナパージュに来たアマガエル。ナパージュの国に起こった出来事を第三者として立ち会う。本当にこれでいいのかを常に考えている。

ハンドレット

ナパージュの国に住むツチガエルで常に悪態をついている。みんなから嫌われているがナパージュの国が好き。三戒の力を信じていない。

モデル:百田氏(ハンドレット⇒百⇒百田)

プロメテウス

ナパージュの国の政治を司る元老の一人。ツチガエル。話し合いが通用しないウシガエルの侵略に対して三戒を放棄し力で対抗すべきと主張する。

モデル:安倍首相(プロメテウス⇒先見の明の持ち主)

デイブレイク

ナパージュの国に住む物知りを気取るツチガエル。ナパージュの民は元来残虐であるから三戒を放棄してはならないと言う。民からの信頼は厚い。

モデル:朝日新聞(デイブレイク⇒朝日⇒朝日新聞)

ガルディアン

ナパージュの国の政治を司る元老の一人。周囲には知られていないが実はヌマガエルの子孫。ナパージュの国が三戒を放棄するとかつてヌマガエルたちが奪った土地を奪い返される恐れがあるため三戒の放棄に断固反対する。

モデル:立憲民主党

ローラ

ナパージュの国に住む。メスのツチガエル。権力者の言うことを信じ、三戒を守っていればずっと平和に暮らせると信じている。そして子供は産みたくないと考えている。ウシガエルの侵略後はもてあそばれて殺されたが、それでも死ぬ間際に三戒を信じていれば大丈夫と言う。

ハンニバル・ワグルラ・ゴヤスレイの三兄弟

ナパージュの国のツチガエル。通常のツチガエルより大きく強い。ナパージュの国に何かあった時のために常に鍛えている。ウシガエルも恐れる存在。しかし三戒に違反する恐れがあるとして自分たちが守るべきナパージュの民に処刑されてしまう。

モデル:自衛隊

プランタン

ナパージュの国に住むツチガエル。「語り屋」。ツチガエルは過去にウシガエルに非道な行為をしたので彼らが「もういい」というまで謝らなければならないと主張する。

モデル:村上春樹氏(プランタン⇒春)

 

ネタバレ感想

最終的にナパージュの国は三戒の力を信じて、スチームボートやハンニバル三兄弟といった全ての武力を放棄します。しかしウシガエルはそれを待っていましたとばかりにナパージュの国を侵略します。全ての武力を放棄したナパージュの国にウシガエルに対抗する術は何もなくほとんどのツチガエルが食用にされるのでした。

ちょっとぞっとするお話。文章は読みやすく子供でも読めると思います。三戒(憲法9条)の力を盲目的に信じると中国に侵略される、話し合うことは素晴らしいけど、話し合いが通じない相手も世の中にはいる。そういう相手には力で対抗しないといけないということを作者の百田さんは伝えたいのだと思います。

ちょっとツチガエル達がおバカに書かれ過ぎている気もしますが賢いとウシガエルに侵略されるという最悪の結末に繋がらないので仕方ないでしょう。

現代を生きる日本人なら一度は読んでみることをおススメします。

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