カエルの楽園『百田尚樹』|登場キャラのモデル紹介_続編2020の感想も追記

小説

色々と反響が大きかった百田さんの「カエルの楽園」。

登場人物のモデルとネタバレ感想を記載します。

※続編である「カエルの楽園2020」の感想も追記しました(2020/5/10)。

あらすじ

国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。

さて本作は巻末にフィクションと明記されてはいるものの実在の国や人物がモデルになっていることは一読すると明らかです。

気になる方もいらっしゃると思うので管理人の見解でまとめてみます。

ネタバレも入りますので未読の方は注意下さい。

モデル紹介

ここではカエルの楽園に登場する国やキャラのモデルを推察します。
※あくまで管理人の推察ですので実際は異なる可能性があります。

ナパージュの国

ツチガエルが暮らす豊かで平和の国。三戒という戒律があり、三戒を守っている限りナパージュで争いは起きないと信じられている。また謝りソングという奇妙な歌も存在するが何をして誰に誤っているのかは忘れられている。過去にウシガエルに対して残虐な行為をしたという歴史が引き継がれている。

最後まで三戒を守りウシガエルと友好関係を築こうとするがあえなく侵略される。

モデル予想:日本(JAPAN⇒NAPAJ)

南の沼

ナパージュの国の南に広がる巨大な沼。大きくて凶暴なウシガエルが暮らしている。ナパージュの侵略を目論んでいるがスチームボートがいるため手が出せない。

しかしツチガエルとスチームボートが仲たがいしたとみるや一気に侵略しツチガエルを食用や奴隷にする。

モデル予想:中国

エンエンの国

ナパージュの国の近くにあるヌマガエルの国。ツチガエルと非常によく似ているがツチガエルのことを敵視している。何代にもわたりナパージュの国に暮らしているヌマガエルもいるがナパージュの国を嫌っている。ツチガエルは本当は残虐であると言いふらしている。

モデル予想:韓国(エンエンと恨みを言う?)

スチームボート

ナパージュの国の東を第二の住みかとする巨大なワシ。三戒を作った張本人。ツチガエルから住みかを提供された代わりにウシガエルの侵略からナパージュの国を守っている。しかし最近は外敵が増えてきており有事の際はツチガエルにも一緒に戦うように要請する。

モデル予想:アメリカ(スチームボート⇒蒸気船⇒黒船?)

三戒

「カエルを信じろ。カエルと争うな。争うための力を持つな」というもの。元はスチームボートが作ったもので「スチームボート様を信じろ。スチームボート様と争うな。争うための力を持つな」だった。
なおウシガエルに侵略された後は「ウシガエル様を信じろ。ウシガエル様と争うな。争うための力を持つな」に変更された。

モデル予想:憲法9条

ソクラテス

ダルマガエルに追われ遙か遠くの国からナパージュに来たアマガエル。ナパージュの国に起こった出来事を第三者として立ち会う。本当にこれでいいのかを常に考えている。

ロベルト

ソクラテスとともに旅をするアマガエル。ソクラテスと同じくナパージュの国に起こった出来事を第三者の視点から立ち会うが、ソクラテスとは違いナパージュの国に三戒に心酔する。

ハンドレット

ナパージュの国に住むツチガエルで常に悪態をついている。みんなから嫌われているがナパージュの国が好き。三戒の力を信じていない。

モデル予想:百田氏(ハンドレット⇒百⇒百田)

プロメテウス

ナパージュの国の政治を司る元老の一人。ツチガエル。話し合いが通用しないウシガエルの侵略に対して三戒を放棄し力で対抗すべきと主張する。

モデル予想:安倍首相(プロメテウス⇒先見の明の持ち主)

デイブレイク

ナパージュの国に住む物知りを気取るツチガエル。ナパージュの民は元来残虐であるから三戒を放棄してはならないと言う。民からの信頼は厚い。

モデル予想:朝〇新聞(デイブレイク⇒朝日⇒朝〇新聞)

ガルディアン

ナパージュの国の政治を司る元老の一人。周囲には知られていないが実はヌマガエルの子孫。ナパージュの国が三戒を放棄するとかつてヌマガエルたちが奪った土地を奪い返される恐れがあるため三戒の放棄に断固反対する。

モデル予想:野党

ローラ

ナパージュの国に住む。メスのツチガエル。権力者の言うことを信じ、三戒を守っていればずっと平和に暮らせると信じている。そして子供は産みたくないと考えている。ウシガエルの侵略後はもてあそばれて殺されたが、それでも死ぬ間際に三戒を信じていれば大丈夫と言う。

ハンニバル・ワグルラ・ゴヤスレイの三兄弟

ナパージュの国のツチガエル。通常のツチガエルより大きく強い。ナパージュの国に何かあった時のために常に鍛えている。ウシガエルも恐れる存在。しかし三戒に違反する恐れがあるとして自分たちが守るべきナパージュの民に処刑されてしまう。

モデル予想:自衛隊

プランタン

ナパージュの国に住むツチガエル。「語り屋」。ツチガエルは過去にウシガエルに非道な行為をしたので彼らが「もういい」というまで謝らなければならないと主張する。

モデル予想:村上春樹氏(プランタン⇒春)

 

ネタバレ感想

最終的にナパージュの国は三戒の力を信じて、スチームボートやハンニバル三兄弟といった全ての武力を放棄します。

しかしウシガエルはそれを待っていましたとばかりにナパージュの国を侵略します。

全ての武力を放棄したナパージュの国にウシガエルに対抗する術は何もなくほとんどのツチガエルが食用にされるのでした。

ちょっとぞっとするお話。

文章は読みやすく子供でも読めると思います。

三戒(憲法9条)の力を盲目的に信じると中国に侵略される、話し合うことは素晴らしいけど、話し合いが通じない相手も世の中にはいる。

そういう相手には力で対抗しないといけないということを作者の百田さんは伝えたいのだと思います。

ちょっとツチガエル達がおバカに書かれ過ぎている気もしますが、そうしないとずる賢いとウシガエルに侵略されるという最悪の結末に繋がらないので仕方ないでしょう。

現代を生きる日本人なら一度は読んでみることをおススメします。

 

 

追記|カエルの楽園2020

期間限定で今回のコロナウイルス騒動をカエルの国で例えたカエルの楽園2020が「小説家になろう」で公表されています。

百田尚樹さんが自粛期間中に何ができるかと考えた際に自分が出来ることは小説を書くことだと考えて、公表してくださったものです。

無料で読めるので未読の人はぜひこちらも読んでみてください。

 

一応読む時間がないという方のために簡単な内容を紹介します。

前作カエルの楽園のラストではナパージュの国は三戒を遵守し戦うことを放棄したためウシガエルに国を乗っ取られて滅んでしまいました。

アマガエルのソクラテスとロベルトは楽園でなくなったナパージュの国を立ち去ることにしますが、夜だったため泉のほとりで一晩を明かします。

そうすると不思議なことに二人のアマガエルはパラレルワールドにワープしてしまいます。

そこではまだツチガエルは滅んでおらず、ローラも含めてツチガエルは生きています。

そのパラレルワールドではウシガエルたちの間に謎の病気が流行しており、ナパージュの国のツチガエルがどのように対策するのかを読者は第三者であるソクラテスとロベルトの視点から見ることができます。

 

・プロメテウス
優柔不断で決断が遅い。
病気の流行を防ぐためにナパージュの国のツチガエルたちに長期間の移動制限を強いたためほとんどのツチガエルは弱って死んでしまった。

 

・ツーステップ
ウシガエルから大量のハエをもらっていると噂のある元老。
プロメテウスに色々と意見が出来る立場。

 

・エコノミン
データをもとに合理的にものを考えるツチガエル。
ハエ(経済)の評論家。
ウシガエルたちがナパージュの国に入ってくることを規制してもタイミングの違いで結局は病気は入ってくるのだから意味はないと主張。
それよりもウシガエルが来ないことによりナパージュの国がハエがもらえなくなることの方が問題だと考えている。

 

・ガルディアン
プロメテウスが1年前に開催したチェリー広場でのお祭りで勝手にハエを配ったことを糾弾し続けている。

 

・イエストール
メスガエルの顔を美しく整える技を持つカエル。
病気が流行しているウシガエルの国のカエルをナパージュの国に入れないことを当初から主張している。

・ハンドレッド
病気がウシガエルの国で流行しているのを聞いてからナパージュの国にウシガエルを入れることを断固として反対した。
病気がナパージュの国に流行した後は、病気にかかっても死ぬカエルが少ないにも関わらずプロメテウスがツチガエルの移動を制限し続けることに怒っていた。

以上です。

続編の方もぜひ読んでみてください。

 

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