【小説】一の悲劇|法月綸太郎シリーズのネタバレ感想

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名探偵法月綸太郎シリーズの小説である一の悲劇のネタバレ感想記事です。

展開が二転三転とするので最後まで楽しめます。

あらすじ
「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ…。
「BOOK」データベースより

 

ネタバレ

ここからはネタバレをしていきますので未読の方はご注意下さい。

 

 

 

人間関係がかなりごたごたしているので登場人物を整理しながらネタバレしていきます。

 

登場人物

・山倉史郎
山倉和美の夫。

息子である山倉隆史は山倉和美の妹と三浦靖史の間に出来た子供であるため史郎と血のつながりはない。

誘拐犯から身代金の受け渡し役に任命されるが身代金の受け渡しは失敗に終わる。

なお路子とはかつて不倫関係にあり、その結果生まれたのが富沢茂である。

 

・山倉和美
山倉史郎の妻。

誘拐犯の内の一人。ちなみにもう一人の誘拐犯は義理の弟の三浦靖史。

自分の息子である隆史を誘拐のターゲットと見せかけて、富沢路子の息子である茂を誘拐した。

動機は茂が史郎と路子の不倫の結果生まれた子供だと気付いたため。

また茂を殺害した後は共犯の三浦も殺害する。

なお自分が犯人であると気付かれたため最後は自殺する。

 

・山倉隆史
山倉家の一人息子。しかし史郎と和美の実の子ではなくて和美の妹と三浦靖史の間に生まれた子供である。

和美の妹が出産の際に死亡してしまい三浦が精神的に不安定な状態になったため子供が出来なかった史郎と和美の夫妻が引き取り育てることになった。

今回の誘拐事件のターゲットとされていたが本当の狙いは富沢茂であった。

・冨沢路子
富沢茂の母。

茂は山倉史郎との不倫の結果出来た子供。

山倉史郎が身代金の受け渡しに失敗したのはわざとだと責めた。

 

・富沢耕一
路子の夫。

茂が自分の実の息子ではないと路子から告白されるが、それを認めず茂は自分の子供だと言い張った。

ある意味一番の被害者。

 

・冨沢茂
山倉史郎と富沢路子の不倫の結果、生まれた子供。

 

・三浦靖史
山倉和美の妹の夫。和美から見たら義理の弟にあたる。

今回の誘拐犯の一人で和美と協力して富沢茂を誘拐して亡き者にした。

なお誘拐事件が落ち着いた後は和美に用済みとされ殺害される。

・門脇了壱
和美の父親。

和美が誘拐事件の犯人であることに気づいた。

そのため路子と不倫をして和美を悲しませた史郎に全ての責任を負わせるため犯人であるかのように偽装工作をしたが、最終的には和美の自殺という最悪の結果に終わってしまった。

 

・法月綸太郎
誘拐事件の謎を解く探偵。

最終的に和美が犯人であることを推理するが時すでに遅しで和美は自殺した後であった。

 

感想

事件の展開としては二転三転しますが、和美が史郎の浮気を知っているという前提で考えてみると一番動機が強いのは確かに和美なんですよね。

登場人物の人間関係は不倫を中心にどろどろしていますが、ミステリー小説としては非常に楽しめました。

かなり昔の本ですが古さを感じることもありません。

未読の方はぜひ読んでみて下さい。

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