【小説】二の悲劇|法月綸太郎シリーズのネタバレ感想

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法月綸太郎シリーズの「二の悲劇」のネタバレ感想記事です。

あらすじ
東京世田谷でOLが殺されて顔を焼かれ、ルームメイトが重要参考人として手配された。事件は三角関係のもつれによる単純な怨恨殺人と見られたが、ただ一点、被害者の呑み込んでいた小さな鍵が謎とされた…。作家にして探偵の法月綸太郎に出馬が要請された矢先、容疑者の死体が京都蹴上の浄水場で発見され、惨劇の舞台は一転、西へ飛んだ。自殺か、他殺か。失われた日記に記された、京都=東京を結ぶ愛と殺意の構図とは。二年ぶりに長編登場の法月名探偵、ファン待望の最新作。
「BOOK」データベースより

ネタバレ

かなり込み入った事件です。

例によって綸太郎の推理も様々な迷走を繰り返して真相にたどり着きます。

この推理の迷走も楽しいんですけどね。

 

ここから犯人や事件の内容をネタバレしていきますので未読の方はご留意ください。

 

 

登場人物

事件に関係のあるメインの登場人物のみです。

 

・清原奈津美

事件の被害者。

東京で働く若手女性編集者。高校時代からの同級生である葛見百合子とシェアハウスで暮らしている。

高校時代から二宮良明に片想いをしており、京都に出張に行った際に偶然二宮に似た人間を見かけて声をかける。

そしてそこから全てが始まる。

・葛見百合子

事件の犯人。最後は自殺する。

東京で働く若手女性編集者。高校時代からの同級生である清原奈津美とシェアハウスで暮らしている。

奈津美と同じく高校時代から二宮に片想いをしていた。

フィアンセの三木が奈津美に乗り越えようとしたことでいらだちを感じていた。

 

・三木達也

葛見百合子のフィアンセであり、奈津美の会社の先輩。

百合子を妊娠させた上に中絶させたにもかかわらず清原奈津美に乗り換えようとしていた。

 

・竜胆直巳

大物小説家。奈津美が京都に出張をしていたのは彼の原稿を取りにいくため。

自身の権力を使って奈津美に肉体関係を強要していた。

 

・二宮良明

清原奈津美と葛見百合子の初恋の相手。

また二宮にとっては葛見百合子が初恋の相手であった。

しかし事件が始まる6年前に自殺している。

西田知明は生き別れた双子の弟。

 

・西田知明

京都で暮らす大学院生。

清原奈津美に京都で声をかけられたのは二宮ではなく双子の弟である西田であった。

西田は二宮から葛見百合子が初恋の相手だと聞かされていた。

西田は二宮の卒業アルバムから葛見の顔を確認していたが、アルバム制作者のミスで奈津美と百合子の顔が入れ替わっていたため、西田は京都で声をかけてきた奈津美をずっと二宮の初恋の相手である葛見百合子だと思っていた。

 

・法月綸太郎

探偵。途中の迷走も含めて読者を楽しませてくれる。

 

事件の概要

・清原奈津美殺害事件

犯人:葛見百合子

動機:葛見百合子の初恋の相手である二宮(本当は西田)に奈津美が百合子の名前を騙って内緒で交際をしていたため。

全ては卒業アルバムの顔写真の下に書かれていた名前が百合子と奈津美で入れ替わっていたことから始まる。

出張で京都に行った奈津美は偶然見かけた西田を自分の初恋の人である二宮と勘違いして勇気を振り絞り声をかける。

その際に西田は卒業アルバムの入れ替えもあり奈津美を二宮の初恋の人である百合子と勘違いしてしまう。

二人の交際は順調に進んでいくがお互いが自分の名前を偽っていた。

そのためお互いの本当の名前を告げられないまま交際は進んでいく。

奈津美はその苦しい心の内を日記に書いていた。

奈津美の最近の行動を怪しんでいた百合子は奈津美の日記を読み、奈津美が自分の初恋の人である二宮(本当は西田)と内緒で交際していることを知る。

しかも百合子の名前を騙って。

それに激怒した百合子は奈津美を絞め殺してしまったのである。

その後、百合子は二宮(実際は西田)に会うために京都に向かう。

西田に自分が本当の葛見百合子であることを日記を読まして説明するが、西田にとってはそんなことは問題ではなく自分の恋人の奈津美を殺されたことに憤りを感じる。

西田は自分は二宮ではなく双子の弟であることを百合子に明かす。二宮は6年前に自殺していることも。

さらに二宮にとって百合子は初恋の相手だが、自分にとっては名前を偽っていたことなど関係なく奈津美の存在が大切であったことも伝える。

真実を知った百合子はショックを受けて一人で飛び降り自殺をする。

 

 

・竜胆直巳暴行事件

百合子が飛び降り自殺をした後に日記を持ち去った西田は自分が愛していた奈津美が竜胆に肉体関係を強要されていたことを知り、復讐のためにジョギング中を狙って暴行したのであった。

 

感想

今回も面白い作品でした。

ネットのレビューなんかを見ていると一部では犯人の名前が終盤まで出てきていないこと等、フェアでないと感じる感想も見受けれられました。

確かに名前が出てきていない以上犯人当ては出来ませんからね。

 

管理人ははなから犯人当ては諦めていますので、最後にどんでん返しがあるということだけで楽しめました。

未読の方はぜひ読んでみて下さいね。

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