ドラゴンボール|孫悟空にとって最大の敵はピッコロ大魔王

今回はドラゴンボールに関する記事です。

主人公孫悟空にとって最大の敵がピッコロ大魔王である理由を記事にします。

超人気漫画ドラゴンボール。

子供の頃に虜になったという方も多いのではないでしょうか。

 

単行本にして全42巻。

様々なストーリーが展開される中で主人公の孫悟空は数多の強敵と戦ってきました。

後に仲間となる天津飯やベジータなど数々の強敵がいましたが、悟空にとって最大の敵と呼べるのは「ピッコロ大魔王」ただ一人だと管理人は思っています。

ここでいうピッコロ大魔王は天下一武道会でマジュニアを名乗り出場したほうではなくて、ピラフ達に復活させられた初代ピッコロ大魔王です。
※わかると思いますが念の為。

ピッコロ大魔王が登場したのは悟空の少年期なので、単純に強さだけならそのあとに登場するベジータ、人造人間、フリーザ、セル、魔人ブウの方が圧倒的に上です。

ピッコロ大魔王が最大の敵である理由

ではなぜピッコロ大魔王が悟空にとって最大の敵なのか。

それはピッコロ大魔王は悟空が唯一本気で殺しにいった相手だからです。

悟空は基本的に闘うのが大好きです。

なんといっても戦闘民族サイヤ人ですから。

だけど悟空は相手を殺めることを目的にしているわけではなく単純に強い奴と闘うことが好きなのです。

だから相手を負かした後は命を取ることまではしません。

むしろ、仲間がとどめを刺そうとするとそれを止めてまで敵を生かそうとするくらいです。

 

 

決着がついた後の悟空の対応

参考までにピッコロ大魔王以降の敵に対して勝利した後の悟空の対応を見てみましょう。

・VSピッコロ(マジュニア)

天下一武道会の決勝戦で対戦。

1対1での闘いの中、最後は悟空が舞空術を使い体当たりでピッコロを場外に弾き飛ばし勝利します。

ちなみにこの時が悟空にとって初めての天下一武道会での優勝です。
※前々回はジャッキーチェン、前回は天津飯に阻まれて準優勝。

悟空の優勝でみんなが盛り上がる中、神様がピッコロにとどめを刺そうとしますが、悟空はとどめを刺すのを止めて決着がつきます。

 

VSサイヤ人

最初は悟空の兄であるラディッツとの闘い。

悟空一人では歯が立たないため、ピッコロと共闘します。

最終的にラディッツは戦闘の末死亡しますが、とどめを刺したのは悟空ではなくピッコロの魔貫光殺砲でした。

ラディッツ戦から約1年後にラディッツをはるかにしのぐ強さのナッパとベジータと戦闘。

対ナッパ戦は界王拳を使用し圧倒的な強さを見せた悟空がナッパを戦闘不能にします。

しかし悟空はナッパにとどめは刺さず、最終的にナッパにとどめを刺したのは仲間のベジータでした。

 

ベジータとの戦闘では悟空は劣勢の状況に追い込まれます。

しかし悟飯、クリリン、ヤジロベーの協力もあり、ベジータを瀕死に追い込みます。

クリリンが逃げようとするベジータを見つけてとどめを刺そうとしますが、悟空が

逃げようとするベジータをクリリンが発見しとどめを刺そうとするが悟空がとどめを刺すのを止めて決着します。

 

VSギニュー特戦隊

まずリクームとの戦闘は一撃で相手を瀕死に追いやるもとどめは刺さず。
※とどめを刺したのはベジータ

バータとの戦闘でも完全にもてあそんだ挙句あっさり瀕死に追い込むも命は取らず。
※ここでもとどめを刺したのはベジータ。

ギニューとの戦闘では一時体を乗っ取られたりと窮地に追い込まれるが、悟空が機転を利かせたことでギニューをカエルと入れ替えることに成功。

カエルとなったギニューをベジータが踏みつぶそうとするが悟空が制止します。
※さすがのベジータもカエルとして生きることになったギニューに同情して命は助けた。

 

VSフリーザ

圧倒的な強さを誇るフリーザを相手に界王拳を使い善戦しますが、本気を出したフリーザに追い込まれます。

しかしここでフリーザがクリリンを殺すという最大のミスを犯したため、悟空がスーパーサイヤ人に覚醒。

最後はフリーザの体が気円斬で切断されて勝負は決着します。

この時に命乞いをしてきたフリーザに対して悟空は自らの気を分け与えますが、フリーザが直後に恩を仇で返すように攻撃をしかけてきたため悟空は仕方なくとどめを刺します。
※結局生きていましたが。

 

VS人造人間

悟空は心臓病によりほとんど戦闘に参加出来なかったため割愛します。

 

VSセル

セルゲーム内でセルと戦闘。

悟空はセルの最初の対戦相手に立候補します。

セルに善戦するも予想通り自分の今の実力ではセルに勝てないと確認した悟空はセルの討伐は息子の悟飯に任せてあっさりと降参します。

最終的に自爆しようとするセルを瞬間移動で界王星に連れて行って界王様も道ずれに死亡します。

 

VS魔人ブウ

ドラゴンボールZにおける一番の強敵、魔人ブウ。

最初の太った形態から何度も形態を変えつつ最後は本来の姿になった魔人ブウを超元気玉で倒します。

魔人ブウに超元気玉でとどめを刺す際に悟空はブウの強さに敬意を表しており、転生をしてでもブウと再戦をしたいと願いました。
※閻魔大王がその願いをかなえたためウーブが誕生。

 

ざっと見ていただいてわかる通りフリーザと魔人ブウを除いて悟空は負けた相手に対してとどめを刺していません。

むしろ仲間がとどめを刺そうとすると悟空が止めています。

またフリーザと魔人ブウにしても全力の敵意をもって殺したかというとそうではなくて、フリーザは一度助けたにも関わらずフリーザが再度攻撃を仕掛けてきたため仕方なくとどめを刺しただけですし、魔人ブウについてももう一度再戦したいと願っていました。

なので悟空は負けた相手に対して基本的にはとどめを刺さない主義であることがわかります。

悟空が敵にとどめを刺さない理由

悟空がとどめをささない理由は大きく2つに分かれます。

①相手がとてつもなく強いから自分一人で勝てるようになりたい。

②自分より弱い相手だからいざとなったら自分が何とかできるので生かしておいてよい。

①はベジータ戦が該当します。

ベジータ戦は悟飯、クリリン、ヤジロベーの力を借りて何とかベジータを撃退することが出来ましたが、悟空は一人でベジータに勝ちたいという思いから再戦臨んだため結局見逃しました。

②はナッパ戦やギニュー特戦隊との戦闘が該当します。

自分一人でも圧倒できる相手なので、何かあっても自分が何とかできる。だから命までは取ることはないという理論です。

 

フリーザについては最終的に一人で勝利できたため②の理由で見逃そうとしましたが、フリーザが恩を仇で返したため、やむを得ずとどめを刺す形になりました。
※結果的に生きていましたが。

魔人ブウについては本来の悟空であれば①の理由で見逃すところですが、あまりにも魔人ブウが強すぎたためそんな悠長なことは言ってられずここでとどめを刺すしかなかったというところでしょう。
※しかし本心ではとどめを刺したくなかったのは悟空が再戦を願ったところからも明らかです。

 

VSピッコロ大魔王

さて本題に戻ります。

ピッコロ大魔王についてです。

このピッコロ大魔王との対戦で悟空がどうしてもピッコロ大魔王を葬りたいと思っていることが明らかになるシーンがあります。

それはピッコロ大魔王が天津飯を人質に取ったシーン。

この際に悟空は人質の天津飯にかまわずピッコロ大魔王を倒そうとしており、いかにピッコロ大魔王のことを憎んでいるかわかります。

また最後に悟空が全力を込めた一撃でピッコロ大魔王の腹部を貫いたときに、悟空はやったぞ!と雄叫びをあげており他の敵を倒した時のリアクションと明らかに違います。

 

悟空は悪い奴らでも基本的にとどめを刺すことはありません。

その理由は前述のとおり強い敵なら自分が一人で勝てるように再戦したいからだし、弱い敵なら放っておいてもいざとなれば自分が止めればよいと考えているからです。

 

このロジックにピッコロ大魔王を当てはめてみます。

作中でフルパワーを出したピッコロ大魔王は超神水でパワーアップした悟空とほぼ互角の闘いを演じたものの、最終的に悟空一人で倒せる相手でした。

なので悟空の基準で言えば、放っておいてもまた悪さをすれば自分が止められると考えそうなものです。

ではなぜピッコロ大魔王を見逃さずにとどめを刺したのか。

他の敵と何が違ったのでしょうか。

それはやはり悟空の親友であるクリリンと恩師である亀仙人を殺されたからでしょう。

悟空の親友クリリン

クリリンは悟空にとって唯一無二の親友です。

悟空にとって仲間となるZ戦士たちは最初の登場では悟空の敵であることがほとんどです。

ベジータやピッコロ(マジュニアの方)はもちろん、天津飯やあのヤムチャですら悟空との最初の出会いは敵としてでした。

そんな中でクリリンだけは同じ亀仙人の弟子として最初から仲間だったのです。

この点だけでも悟空にとってクリリンが特別であることがわかります。

悟空が伝説のスーパーサイヤ人に覚醒したのもクリリンが殺されたことが原因でしたしね。

さらに別の作品になりますが、続編アニメ「ドラゴンボールGT」のラストシーンでも悟空はシェンロンと旅立つ前にちゃんとクリリンと亀仙人のもとに挨拶をしにきています。

その際に悟空は小さくなったままの姿でクリリンと組み手をしていてクリリンに勝負をプレゼントしています。

小さい悟空と組み手をするクリリン。

そしてそれを見守る亀仙人。

この構図は視聴者にとってもドラゴンボール初期を思い出してぐっとくるだけでなく悟空にとって亀仙人のもとでクリリンと修行をした時間はすごく大事な時間であったことを表しているのだと思います。

そんな唯一無二の親友であるクリリンを殺されたこと(実際に殺したのはピッコロ大魔王の部下のタンバリン)で悟空はピッコロ大魔王を絶対に許すことが出来ない敵と認識しました。

しかしここで一つ疑問が生じます。

それはフリーザ戦について。

なぜならフリーザもピッコロ大魔王と同じくクリリンを殺しています。

でも最終的にとどめは刺しているものの(結局は生きていたが)悟空は一度フリーザに気を分け与えて見逃そうとしているのです。

ピッコロ大魔王にクリリンを殺された時の対応と整合していません。

この点説明をつけようとするのであれば、「ピッコロ大魔王の時は恩師である亀仙人も殺されていたから」となります。

つまりピッコロ大魔王の時には悟空の唯一無二の親友であるクリリンと、最大の恩師である亀仙人の二人が殺されたのでどうしても許すことが出来なかったということでしょう。

亀仙人も悟空にとっての育ての親「孫悟飯」の師匠であると同時に悟空自身の師匠でもありますから特別な存在なのは間違いないです。

 

後のピッコロ(マジュニア)も言っていますが悟空は自分には厳しくできますが、他人には厳しくできないタイプです。

そして闘いが大好きすぎる戦闘狂なので強い相手であればもう一度闘いたいと思う性格です。

そんな悟空が最初から問答無用で殺す気で闘ったピッコロ大魔王はドラゴンボールシリーズの中で異質の存在であり悟空にとって最大の敵と呼ぶにふさわしい相手といえるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

管理人個人としてはドラゴンボールの物語としてはピッコロ大魔王を倒すところまでで一度綺麗に終わっているなと思っています。

それは上述の通り悟空が本気で倒しにいった最大の敵であるというのが理由です。

 

ただその後のストーリーを否定するわけでは全くなくサイヤ人編以降も楽しく読みましたし、アニメのドラゴンボールGTも悟空とクリリンが組み手をするラストシーンを見て涙を流していました(笑)

あくまで物語としてピッコロ大魔王討伐で一度綺麗に終わっているなということです。

 

ドラゴンボールを最近読んでないという方は再読してみるのも面白いと思います。

新たな発見が待っていると思いますよ。

 

 

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