野球漫画キャプテンの名シーン解説|初代キャプテン谷口誕生

管理人が好きな漫画の好きなシーンを勝手に振り返るコーナーです。

初回は漫画キャプテンの名シーンを振り返ります。

名シーン

管理人が今まで読んできた漫画の中でもトップ5に好きな漫画キャプテン。

 

簡単に説明すると墨谷二中という弱小野球部が凄まじい特訓をして強豪校を倒すという話です。

よくある話ではありますが、代替わりとともにキャプテンが変わるので主人公も変わっていくのが特徴的です。

 

簡単なあらすじ

<歴代のキャプテン>

谷口⇒丸井⇒イガラシ⇒近藤

 

本作の最初のキャプテンは谷口君です。

名門青葉学院から墨谷二中に転校してきましたが、実力はからきしで青葉学院では二軍の補欠でした。

しかし転校初日青葉学院のユニフォームを着て練習に参加してしまったことと、まぐれでホームランを打ってしまったためにレギュラーだったと勘違いされてしまいます。

墨谷二中では楽しい野球が出来ると期待して転校してきた谷口君は落ち込みますが、いっそのことみんなの期待に応えてやろうと青葉学院のレギュラーに負けない実力をつけようと通常の練習の後、父親と二人で夜の神社で特訓を開始します。

 

そして時が移り変わり谷口君はとうとう先代のキャプテンから次のキャプテンに任命されます。
※谷口君が転校してきたのは2年生のとき。

 

キャプテンに任命された谷口君は先代のキャプテンに本当のことを打ち明けます。

谷口     :ぼ・・・ぼくにはキャプテンをやる資格などありません。

先代キャプテン:どういうことだ?

谷口     :ぼくは青葉の野球部では補欠だったんです。そ・・それも二軍の

先代キャプテン:そんなことぐらいおまえが入部したときのプレイを見てひと目でわかった。

谷口     :え・・

先代キャプテン:いまやおまえには実力があるじゃないか

谷口     :実力?まってください ぼくは誤解から青葉のレギュラーとして期待されました。いまはただその期待をうらぎらないよう努力することで精いっぱいなんです。そ・・・それをキャプテンだなんで重大な・・・

先代キャプテン:おまえはその期待にりっぱにこたえたじゃないか かげの努力でな!

谷口     :え・・・

先代キャプテン:そしていまやおまえは青葉のレギュラーにもまけないほどの実力をつけた

谷口     :青葉のレギュラーにも・・・・・

先代キャプテン:どうだこんどはキャプテンとしてみんなの期待にこたえてくれんか

キャプテン1巻 ちばあきお 集英社文庫

 

こうして影の努力が認められてキャプテンに就任した谷口君。

影の努力をしっかり見ていた先代キャプテンも素敵です。そしてここから弱小野球部墨谷二中の快進撃が始まります。

 

名シーン振り返り

だいぶ前おきが長くなってしまいましたがここからが本題の名シーンです。

管理人が一番好きなのは谷口君です。多くを語らず自分の背中でナインを引っ張る姿が胸をうつからです。

 

 

谷口君の就任で強くなった墨谷二中。さらに野球センス抜群の新入生イガラシもレギュラーに加えて勝ち進んでいきます。

ちなみにこのイガラシは谷口の2つ後のキャプテンです。この時点では歯に衣着せぬ物言いで上級生との軋轢を生じさせます。

 

順調に勝ち進んで地区予選の決勝戦まで駒を進めた墨谷二中。

決勝の相手は常勝青葉学院。

そうこの青葉学院は谷口君がもといた中学です。

 

二軍の補欠だった谷口君が転校した先の中学校を強くしてかつての母校である常勝軍団と対戦するなんてそれだけで胸が熱くなる展開ですが、谷口君はいい勝負をすれば満足だなんて思っていなくて青葉学院に勝つつもりです。

 

まずは情報収集にと墨谷二中野球部は青葉学院の偵察に向かいます。

地区予選など眼中にない青葉学院の監督は墨谷二中に快く練習を見せてくれます。

あまりの実力の違いに自信を失うナイン達。

 

谷口君は青葉学院との実力差を埋めるために朝4時からの猛特訓をナインに提案します。

青葉に勝つのは無理だと考えているナイン達は特訓におよび腰。

こういうときキャプテンの立場って辛いと思うのですが、1年生のイガラシも谷口君と同じく本気で勝ちたいと思っているので谷口君の特訓に賛成します。それに後押しされて特訓に渋々賛成するナイン。

谷口にとってイガラシは頼りになる戦力というだけではなく、本気で勝ちたい同士という意味で二歳しただけど頼りにしてるんじゃないかなと感じます。

逆にイガラシからすれば尊敬できるのは谷口君だけという感じでこのころは他のメンバーと打ち解けていません。

 

さて特訓が始まります。

日頃の半分の距離からのノックに身も心もボロボロになるナイン。

ノックだけをしているキャプテン谷口君に反発し抗議しようと相談します。

部員   :ちぇっ まったくキャプテンがうらやましいぜ・・・・ ただノックさえしてりゃあいいんだからな

部員2  :みてくれこのアザ・・・

部員3  :おれなんて三本もつき指だぜ

部員4  :おれたちだって生身の人間だ ちっとは考えてほしいよ

部員5  :こんなことつづけてたら試合までにぶっこわれちまうよ

部員6  :まったくだ

部員7  :試合まえにこわれちまったらもともこもないぜ

部員8  :みんなキャプテンに抗議しようぜ!

部員9  :そうだ そうだ

イガラシ :またですが すきだね抗議が・・・

部員10 :よせよこんなバカあいてにするの それよりひゃくいこうぜ

イガラシ :まったくどうやってあんな連中をキャプテンはここまで引っ張ってきたんだろう

キャプテン1巻 ちばあきお 集英社文庫

 

見事なまでにイガラシを除くナインに批判されています。まぁトップは批判されるのが宿命ですがそもそも谷口君やイガラシのように本気で青葉学院に勝てると思っていないナインにはこの猛特訓が耐えられないのでしょうね。

ただし谷口君の思考は非常にロジカルです。自分達の実力を知る、敵の実力を知る、その差を埋めるためにどういう練習をすればいいか考える、その練習を実行するというもの。ただその特訓内容がすさまじいというだけ。

 

さて抗議をしに谷口君の自宅に向かうナイン。ところが谷口君の母親によると神社に向かったとのこと。

 

部員  :神社なんかになにしにいったんだろう?

部員2 :青葉に勝ちますようになんて願をかけにいったんじゃないか

キャプテン1巻 ちばあきお 集英社文庫

 

などと話しながら神社に向かいます。

 

そして神社につくと・・・

 

父親と特訓をする谷口君の姿が・・・

 

父親が開発したノックマシンでノックを受ける谷口君。そのノックの距離はナインが行っている特訓よりはるかに近い距離でした。

 

父親  :いくぞっ

谷口君 :く・・・くそっ       と・・・とれた

父親  :大丈夫かタカ!(谷口君の名前はタカオ) いくらなんだってちょっとむちゃしすぎじゃねぇか

谷口君 :お・・・ おれたちみたいに素質も才能もないものはこうやるしか方法はないんだ

父親  :しかしなぁ・・・

谷口君 :さあつづけてよとうちゃん

部員  :お・・おれたちのコーチにおわれてこんなところで練習してたんだ・・・

部員2 :おれ家までランニングしよっと

部員3 :お おれも!

部員4 :おれも!

部員5 :おれも!

丸井  :く・・・くそっ(退部届をやぶりすてながら)

イガラシ:これなんだなぁ・・・ キャプテンがみんなをひっぱる力は・・・・(陰で見守りながら)

キャプテン1巻 ちばあきお 集英社文庫

 

このシーンは青葉との戦いの前の重要なシーンです。

 

・部員達への影響

青葉学院を同じ中学生とは思えず勝つことに現時感がなかったナイン。

しかしキャプテン谷口君が陰で自分たちよりはるかに激しい特訓をしているシーンをみて心を入れ替えます。

自分たちももっとやれると。

一言も言葉を語ることなくナインの本気を引き出す!

まさしく背中で引っ張るタイプのリーダーが谷口君です。

 

・丸井への影響

丸井は谷口君の後にキャプテンを務めますが、この時点ではイガラシにレギュラーを奪われてやる気を失っていました。

レギュラーになれないならやめようと思い退部届をカバンに入れていましたが、今回の谷口君の影の努力を見て退部届を破り捨てます。

この後丸井も影の努力を開始します。他のレギュラーメンバーに負けない実力を身に着け、負傷者が出た時の重要な戦力になります。

 

・イガラシ

谷口君への信頼は厚いものの、ナインに対しては実力的にもやる気的にもあまり信頼している様子がないイガラシ。

しかしこの一連の流れを見てつぶやくイガラシの表情は優し気です。

谷口君の多くを語らず自分の背中で引っ張るリーダーシップを見て何かを感じ取ったのでしょう。

そして本気になったナインをイガラシが認め墨谷二中はさらに一つ上のチームに成長するのです。

 

たぶんキャプテンの読者ならほとんどの人が好きなシーンだと思います。

がむしゃらに努力するだけでなく相手をきちんと調べたうえでの練習なので説得力もあるんですよね。キャプテンって。

チームスポーツでメンバーの意識の違いは摩擦を生みますが、谷口君は多くを語らずもくもくと練習をこなすことで不思議とナインを引っ張り上げてしまいます。

そんなリーダーである谷口君が非常に好きな管理人でした。

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