【小説】西澤保彦|おすすめSFミステリー小説トップ5

今回は管理人の好きな西澤保彦さんの作品を紹介します。最初に西澤さんの「七回死んだ男」を読み、その面白さにはまってからは色々な作品を読み漁りました。今回はその中で本当に面白かったトップ5の紹介です。

ランキング

それではスタート。

5位:死者は黄泉が得る

二つの全く無関係そうな物語がどのように交錯するのか。予想外のラストに驚きます。管理人は何回か読み直してようやくラストを理解出来ました。こういう斬新なアイディア好きです。

死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性達が、生前の記憶を一切失ったまま、仲間を増やしながら生活していた。その隣町では、美女を巡る不可解な連続殺人が…。犯人のねらいは?そして事件と生ける屍たちの関係は?意外なラストは他言無用、奇手妙手を尽くした西沢流本格推理。

4位:瞬間移動死体

西澤さんお得意のSFミステリーです。主人公は超能力の持ち主ですが超能力で出来ることや限界が作品内で明示されているのでSFだからと言って論理破綻はありません。普通とは一味違ったミステリーが楽しめます。

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。夫がある能力を使えば、完璧なアリバイが成立するはずだった。しかし、計画を実行しようとしたその時、事態は予想外の展開に。やがて別荘で見知らぬ男の死体が発見される。その驚愕の真相とは?緻密な論理が織り成す本格長編パズラー。

3位:神のロジック 人間(ひと)のマジック

管理人的にはとても面白かったのだけどラストは賛否両論かも。果たして学校全体に漂う違和感の正体は何なのか。驚きのラストですがあんまり書くとネタバレになるのが残念。ぜひ読んでみて下さい。これはSFミステリーとはちょっと違うかも。

ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。やがてひとりの新入生が〈学校〉にひそむ“邪悪なモノ”を目覚めさせたとき、共同体を悲劇が襲う―。驚愕の結末と周到な伏線とに、読後、感嘆の吐息を漏らさない者はいないだろう。傑作ミステリー。

2位:人格転移の殺人

外見はそのままで他人と人格が入れ替わる装置により6人の人格が目まぐるしく入れ替わってしまう。その中で起こる殺人事件。犯人を見たとしてもその中に入っている人格は全くの別人の可能性がある。そんな中でどうやって真犯人を推理するのか。ラストがいい感じです。

突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。寝不足覚悟の面白さ。

1位:七回死んだ男

SFミステリーの代表作。最初読んだ時は面白すぎて衝撃を受けました。読み終わった後面白すぎてすぐに2回目を読み直した数少ない作品です。主人公の久太郎がどのように事件を止めるのかわくわくしながら読んで下さい。しっかり納得できる鮮やかなラストが用意されています。タイトルでなんとなく暗い話を想像されている方もいるかもしれませんが、全くそんなことはないのでご安心を。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。資産家の祖父は新年会で後継者を決めると言い出し、親族が揉めに揉める中、何者かに殺害されてしまう。祖父を救うため久太郎はあらゆる手を尽くすが―鮮やかな結末で読書界を驚愕させたSF本格ミステリの金字塔!

番外編:彼女が死んだ夜

こちらは匠千暁シリーズというシリーズもののなかで管理人が一番好きな作品。ちなみにSF要素はないので番外編です。4人の大学生が織りなす推理で事件の真相を暴きます。シリーズものなので他にもありますがちょっと暗い話が多いかも。。

門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。

まとめ

SFミステリーと言えば西澤さん。よくこんな設定を考え付くなと感心します。またそれをうまく小説に仕上げているところが凄いです。普通のミステリー小説に飽きてきた方にぜひ読んで欲しい。特に「七回死んだ男」は超おすすめ。

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