金田一少年の事件簿|最強トリック5選

金田一少年の事件簿は長い連載の中で数々の名トリックを生み出して我々読者を楽しませてくれました。

今回はそんな金田一少年の事件簿で使われたトリックの中から管理人が最強だと思うトリックの5選を作ってみます。

トリックの選定基準は基本的に管理人の独断と偏見によるものですが、一応それなりの判断基準を記載しておきます。

①管理人が読んだときに驚きがあったか。

②実現可能なトリックなのか。

この2つです。①はまぁそのままです。管理人が子供のころに初めて読んだときにこんなトリックだったのか!と驚いたものを抽出しています。一番最初に読んだ時のインパクトを重視していますので今読んだら同じようなトリックであふれかえっているものもあるかもしれません。

②はどんなに面白いトリックであってもそれは無理でしょう!と管理人が感じたトリックは選外にしています。

最強トリック5選

それではスタートです。ちなみに順不同です。

1.秘宝島殺人事件

事件そのものもかなり好きです。真犯人である佐伯航一郎は金田一が対峙した犯人の中でも相当強敵の部類に入るでしょう。

さてこの事件の肝となるトリックは犯人である佐伯航一郎(さえきこういちろう)が美作碧(みまさかみどり)という別人になりすます点です。

これは当時読んでいて衝撃を受けました。佐伯航一郎犯人説が流れる中で女性は完全に対象外していましたから。そういう意味で意外性は十分でした。

次に実現可能性があるかですが、金田一も言っていましたが本来男が女になりすますというのは容易なことではありませんが、佐伯航一郎は母親がアメリカの舞台女優であり、女性のように美しい容姿をしている点、17歳の男ではなく13歳の男が17歳の女になりすますという2点から実現可能だったと言えるでしょう。

2.悲恋湖伝説殺人事件

子供ながらにジェイソンが怖かったのを覚えています。この回の犯人の遠野英治は自分が殺害した遺体の顔をぐちゃぐちゃにし自分が来ていた服を着せることで、遺体を自分のものと見せかけるというトリックを使用します。

このトリックを使い全く誰からも疑われずに悠々と犯行を重ねていったのでした。

子供のころこの事件を読んだときに死亡したはずの遠野英治が犯人だったことに衝撃を受けたのを覚えています。

大人になった今となっては遺体の顔の判別がつかなに時点で怪しいと思うべきなのですが。。

実現可能性についてはどうなのだろうと思いますが、背格好が似ていることとみんなが遺体を直視したくないという現場の状況を考慮するとまぁありえるのかなと思います。

3.異人館ホテル殺人事件

双子のDNAは同じという事実を利用したトリックです。この事件の犯人である北見蓮子は麻薬中毒となった自らの過去と決別するために顔を整形し不破鳴美という別人として生きていきます(なりすますトリック多いですね)。

そうして警察官になった北見蓮子は自分を麻薬中毒に追い込んだ人たちに復讐をしていきます。

その復讐劇のラストを飾るのは双子の妹である花江に自らの殺人事件の罪を着せて殺害するというものでした。

警察官である自分の立場と花江とDNAが同じという事実を生かした見事なトリックでした。
※現場に残された犯人のDNAは蓮子のものですが、花江とDNAが同じのため花江の犯行に見せかけることが出来ました。

かなり特殊な状況下でしか成功しないトリックですが、逆に言えばこの状況を作り出せたら成功するトリックと言えるでしょう。

4.蝋人形城殺人事件

多岐川かほる(トリックを考えたのは狭山恭次)によるトリックです。

その内容は自分そっくりの蝋人形と入れ替わり金田一達を欺くという何とも奇天烈なトリックが披露されました。

管理人的には意外性があり非常に好きなトリックです。しかしこれは入れ替わっている途中に万が一にでも他のメンバー気づかれたら一発アウトなのでかなりリスクが高いトリックと言えるでしょう。

次に実現可能性です。いくら精巧に出来た蠟人形だからといって人間が見て気づかないのかということですが、状況的にじっくり蠟人形を見る余裕を与えない状況を作り出すことで成功確率を上げているのでしょうね。

5.飛騨からくり屋敷殺人事件

巽紫乃と仙田猿彦による二人一役トリックが披露された事件です。

本来存在しない赤沼三郎という人物を二人で演じることで金田一の推理をかく乱させました。

これも色々な本を読んだ今となっては赤沼三郎の顔が隠れている時点で何かあると感づくところですが、当時は全く気付きませんでした。

赤沼三郎という人物を作り出した目的が征丸の死体を処理するためという作戦に基づくもので単なるトリックのためのトリックではなかったのが非常に良かったです。

次に実現可能性です。猿彦が小柄なため女性の紫乃と背格好が変わらないこと、最初から赤沼三郎は変わった人物と周囲に印象付けることでしゃべらなくても済む状況を作り出したこと、この2点から成功可能性はあると考えます。

番外.雪夜叉伝説殺人事件

初めて見た子供の頃、雪夜叉がカメラに近づいてくるシーンを見て怖すぎて夜眠れなくなったのを思い出します。

さて犯人である綾辻真理奈が使用したトリックは崖に氷の橋を作り車で渡り移動時間を短縮するというものでした。

意外性があるという意味では管理人は非常に好きなのですが、どちらかというと力技100%なトリックなので何となく金田一っぽくない気もしてしまいます。

金田一はどちらかといえば心理的なトリック(死んだと見せかけたり、蠟人形と入れ替わったり)が多いのですが氷の橋を作って車で渡るというのは知らなければほとんど予測不可なのでその点ではマイナスです。

でもトリックの鮮やかさが非常に好きなので番外という形で選ぶことにしました。

あとがき

金田一のトリックは心理的に騙してくることが多いので後でトリックを明かされた時になるほどーと納得感があるところが非常に好きです。

後からトリックの種を明かされても全く予想不可能なものや何も伏線がないものだとつまらないですからね。

今回は金田一のトリックの中から管理人が好きなトリックをチョイスしてみました。

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