冒険王ビィト14巻のネタバレ感想記事です。
再登場のライオ、ミルファの正体、新キャラガレルの登場等、新要素盛り沢山で大満足の1冊です。
ネタバレ
いやー今回は新要素盛り沢山でした。
一気に話が進みましたねー。楽しかったです。
それでは早速項目ごとに内容を見ていきたいと思います。
ミルファの正体はグランシスタの王女
これは驚きました。
ミルファが王族だったとは。。
正式名称は「ミルファ・ド・グランシスタ」という高貴なお名前でした。
またミルファがグランシスタ王国唯一の後継者ということなので他に兄弟はいないようですね。
ミルファ自身はビィト達に王族であることを告げなかった理由をキッスを本国に送り届けるまでは言えなかったと考えていたとのことです。
なぜかというと変に期待されるのも嫌だし、逆に引かれても困るから。ということでした。
これは罪人であるキッスの処遇に王女であるミルファが手心を加えてくれると期待されても困るということでしょうね。
また引かれたら困るというのは身分の違いからビィト達がミルファに対して身分の違いを感じて引いてしまうと困るということでしょうね。
なお管理人的には王族というと作者の前作「ダイの大冒険」のレオナを思い出しますね。
違いはレオナは主人公ダイのパートナーであるのに対して、ミルファは主人公ではないキッスのパートナーというところでしょうか。
さてミルファが王女であることを知り、案の定キッスは引いてしまいます。
キッスが引いてしまった理由はミルファと付き合い、結婚したらゆくゆくはキッスがグランシスタ王になる!という事実に気付き無理と感じてしまったようです。
ミルファはミルファらしく正直に自分の想いを伝え、キッスに好きだと言います。
しかしキッスはミルファの王女という立場を考えて態度をはっきりさせられない様子。
ですがミルファに強引に迫られたことで「自分の罪のこと、ミルファが王女なことを考えると考えがまとまらないが物凄く大切な女性だと思っている」と胸の内を吐露します。
その答えに満足したミルファ。この二人の関係もこれを機会に発展していきそうです。
新キャラガレルとの決闘
新たに登場したBB(ブロードバスター)のガレル。
その実力は本国一と言われており師匠であるBBのカルロッサよりも実力は上とのこと。
まぁバロンに全く通用しなかったカルロッサよりも上だ!と言われてもあんまり凄さを感じないところではあります。
さてそんな最強BBのガレルがビィト達の前に姿を現した理由はビィトと決闘するため。
というのもガレルはミルファに好意を抱いており、かつてミルファがビィトのファンであるような発言をしたことでビィトに嫉妬しているというのが理由でした。
そんなこんなでガレルの要求通りビィトは決闘することになります。
しかし才牙を使って現実世界で決闘をするわけにはいかないので、「魂の闘鎖(たましいのとうさ)」という鎖を使い、二人の精神だけを異次元に飛ばして決闘することになります。
精神だけという点は異なりますが、異次元に飛んで決闘というのはダイの大冒険に出てきたジャッジによる決闘を思い出しますね。
なお、精神世界での戦いとはいえ「腕を斬られれば一週間は寝込むし心臓を貫かれれば一ヶ月は復帰できん」とガレルが発言しているので決闘で傷を負えば現実世界でも多少の影響はあるようです。
さてそんなこんなで始まったビィトVSガレル。
ガレルの才牙は「トライア・フェンサーズ」。
雷の天力を使った3本の剣で、電磁力を使いその3本の剣を自由自在に操ります。
一方ビィトは新たに得たビィト自身のエクセリオンブレードで対抗します。
なおビィトは自分の才牙が出せるようになった現在でもゼノン達の才牙を出せるようです。
つまりビィトは
①ビィトのエクセリオンブレード
②ゼノンのエクセリオンブレード
③ライオのバーニングランス
④クルスのクラウンシール
⑤アルサイドのサイクロンガンナー
⑥ブルーザムのボルティックアックス
の6つを生成出来るということになります。
ビィトのエクセリオンブレードの弱点
ビィト自身のエクセリオンブレードはゼノン戦士団の5つの才牙の特性を持っていて、状況に応じて形状を変更することが出来ます。
1つで5つの効果がある才牙なんて無敵すぎだろうという感じですが、実は今までと違い併用が出来ないという欠点があります。
ビィトはよくバーニングランスとクラウンシールドを併用していましたがビィトのエクセリオンブレードでは併用は出来ません。
そこにビィトは問題を感じているわけです。
そして最強BBガレルとの決闘でもこの弱点が浮き彫りになります。
自身の欠点を解決するためにビィトが考えた方法は才牙を瞬間的に変身させること。
つまり防御が必要な瞬間のみ盾を出して、攻撃に転じる時はすぐに銃を出して対抗する。
つまり状況に応じて瞬時に才牙を変更させることで今まで5つの才牙を併用していたのと同じような効果を発揮しようということです。
また瞬間的に才牙の形状を変更させることで相手に攻撃の手の内を読まれないというメリットも出てきます。
これがビィトのエクセリオンブレードの持ち味なのでしょう。
欠点を克服したビィトはガレルと互角に渡り合います。
とうとう本気になったガレルも必殺技を繰り出し対抗。
そして決着は痛み分けの引き分けとなったのでした。
結局ビィトの実力を認めたガレルはミルファをビィトに任せて一足先に本国グランシスタに帰っていくのでした。
ガレルの相棒モシェロ
天才的な発明家として登場したのがモシェロです。
発言からするとガレルとの付き合いはかなり長いようです。
今回はちょい役としての登場でしたが、天才的な発明家として紹介された彼女なので、後の大きな発明でビィト達の助けになってくれそうです。
七ツ星魔人ヒスタリオと再登場のライオ
今回躍動したヒスタリオと再登場したライオについてです。
この記事でヒスタリオはバロンにボコられた最弱の七ツ星魔人と評価していましたが、今回明らかになったヒスタリオの能力を考慮すると認識を改める必要があるかもしれません。
その能力とはヒスタリオが殺した魔人や魔物はそのままゾンビとなりヒスタリオの支配下にくだるというもの。
つまりヒスタリオは魔人や魔物を殺せば殺すほど戦力が増すことになります。
ヒスタリオ個人の強さはバロンにボコられていたので七ツ星最弱の可能性が高いですが、倒した相手をゾンビとして支配下に出来るという特殊能力がある以上、総合的な戦力ではかなりのものかもしれません。
再登場したライオ
サンクミール付近でモンスターを相手に戦っているスレッド。
そこに現れたのは七ツ星魔人ヒスタリオとかつてのゼノン戦士団の一番槍のライオ。
喜んでライオに駆け寄るスレッドをライオは槍で突き刺します。
再登場したライオはヒストリオの支配下に下っていました。
どうやらヒストリオの殺した相手を味方にする能力は魔人、魔物だけでなく人間にも有効なようですね。
なおライオはビィトに才牙を渡したため当然才牙はなく普通の槍を装備していました。
ヒストリオ自身もライオを一番の相棒と発言しておりライオのことを相当信頼している様子。
次にビィトと激突するのはヒストリオなのでヒストリオの相棒であるライオもビィト達の前に姿を現すことになります。
ヒストリオVSビィト戦士団ならヒストリオがボコられて勝負にならないでしょうか、ヒストリオ&ライオVSビィト戦士団ならかなりライオの人質としての価値も考慮してビィト達はかなり苦戦するでしょう。
どのような戦闘になるか楽しみです。
王都グランシスタ
ようやく到着したグランシスタ。
町の作りはかなり立派で、ポアラ曰くどのお店もレドウの10倍位あるとのこと。
グランシスタ王も後ろ姿だけちらっと初登場しています。
ミルファの父親なので駄目な王ではないと思いますが、キッスの罪をどのように裁くのか気になるところですね。
今後の展開と感想
大ボリュームの14巻でした。
今後の気になる展開としては以下でしょうか
・キッスとポアラの才牙
ポアラはそろそろ才牙を習得しそうです。
が、一方でキッスは才牙を習得する兆しがありません。
というのもBBのカルロッサによるとキッスは「天撃のみでバロンと互角にやりあっており既に世界一の天撃使いになっているのかもしれない。だからキッス自身が次のステップへの必要性を感じない限り焦る必要はない」とのことです。
つまりキッス自身が心の中で天撃のみで十分すぎるほど戦えるので才牙の必要性を感じていないということですね。
ヒストリオなのかベルトーゼなのかロディーナなのかはわかりませんが七ツ星魔人との戦闘でもっと強い力が欲しいとキッス自身が心底願ったときに才牙が覚醒するのだと思います。
・キッスへの裁き
キッスの犯した罪にグランシスタ王がどのような裁きを下すのかも注目です。
ろうやに捕らえて長期間監禁ということは話の展開的にないでしょうから、グランシスタ王の恐らく困りごと解決させるとかそんなことなのかなと予想します。
・スレッドの生死
ライオに不意を突かれて槍で刺されたスレッド。
重要キャラなので死ぬことはないと思いますが、他に誰もいないところで刺されたので誰が助けてくれるのかは気になるところです。
・ライオは正気に戻るのか
恐らくヒストリオに殺されたことで支配下におかれてしまったライオ。
果たしてヒストリオをビィト達が倒すことで正気に戻るのか気になるところです。
クルスも無事に助かっているので正気に戻ってほしいところですが。
新要素が盛り沢山で大満足の1冊でした。
ライオの再登場、ヒストリオの能力、ガレルの登場、ミルファの正体等色々と楽しめましたね。
今回読んで改めて思ったことはやっぱり冒険王ビィトは面白い。
15巻の発売を楽しみに待ちたいと思います。