こちらも奥田英朗さんによる短編小説です。
伊良部総合病院地下にある神経科。
色白で太っていてマザコンな精神科医伊良部一郎が、プール依存症、陰茎強直証、妄想癖、携帯依存症、強迫神経症・・・と様々な悩みを抱える患者を変わった方法で治療します。
あらすじ
5つの短編で構成されています。
①イン・ザ・プール
プールで泳ぐことに快感を覚えてから、プールで泳がないと体調が悪くなってしまう男の話
②勃ちっぱなし
性器が勃ったまま元にもどらない男の話
③コンパニオン
自意識過剰で常に自分が誰かに付きまとわれていると感じている女の話
④フレンズ
常に携帯を持って誰かと連絡を取っていないと落ち着かなくなる男子高校生の話
⑤いてもたっても
自分のしたことが心配になって常に確認していないと落ち着かない男の話
感想(ネタバレ注意あり)
伊良部は一見やぶ医者なのですが、最終的には患者の悩みを解決しています。
個人的に「いてもたっても」で出てくる男は少し共感出来ます。
私も家を出た後に鍵を閉めたかとかエアコンの電源を切ったかとか気になって家に戻りたくなってしまうことがあるので。。
でも結局こういうのって取り越し苦労で終わることがほとんどなんですよね。
最近は奥田英朗さんの小説にはまっています。
いずれランキングみたいなのもやりたいです。