ダイの大冒険に登場する「破邪の洞窟」の最深部を考察する記事です。
ダイの大冒険は伏線を綺麗に回収した漫画として評価されていますが、そんな中でも回収されなかった数少ない伏線の一つが「破邪の洞窟」の最深部です。
「破邪の洞窟」はレオナがミナカトール(大破邪呪文)を習得したり、アバン先生が修行をしていた洞窟ですが、最後までその最深部に何があるか明かされることはありませんでした。
管理人は破邪の洞窟の最深部では魔界に行くための呪文が契約できると考えています。
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今回の記事ではなぜ破邪の洞窟の最深部で魔界にいくための呪文が契約できるのか考察していきます。
破邪の洞窟の最深部
改めてダイの大冒険に登場する「破邪の洞窟」の設定を確認してみましょう。
「破邪の洞窟」がダイの大冒険で初登場したのは単行本24巻で下記のように紹介されました。
ちょっと長いですが全文を引用します。
破邪の洞窟ー
フローラたちカールの残党軍が居をかまえる場所からわずか数百メートルの位置にこの不気味なダンジョンは存在している
というよりもフローラはいずれこの洞窟を利用するであろうことを考えて 同じ森の中に最後の拠点を作りあげたのだ・・・古門書によれば・・・
この破邪の洞窟は人間の神が邪悪なる力に対抗するための魔法のすべてをおさめた場所とされているただし 実力に見合わぬ巨大な力を身につけさせぬためその迷宮は想像を絶する厳しいものであり 無事目的の呪文を手に入れられた者はほとんどいないという・・・
地下何階層まで存在するのか?
どれほど強力な呪文が眠っているのか?
いまだにその全貌はつかめていない判っているのは各階一つずつの呪文が契約できること
そして地下へ行けばいくほど迷宮は複雑になり
群生している怪物たちも強力になっていくことだけなのだ・・・・・!!ダイの大冒険 単行本第24巻 P105~106
ポイントをまとめてみましょう。
・「破邪の洞窟」は人間の神が邪悪な力に対抗する魔法をおさめた場所
・各階一ずつ呪文の契約ができること
具体的にどう魔界につながっていくのか見ていきましょう。
最深部で魔界へいくための呪文を契約できる
まず前提として地上と魔界は行き来が可能です。
それはバーンたち魔王軍が魔界から地上に侵攻していることからも明らかです。
ただ一方で人類から見た場合はどうでしょう。
人類が魔界に行った描写は作中にはありません。
地上界と魔界を行き来しているのはバーンたち魔王軍にロン・ベルクやバランなどです。
※バランはヴェルザーを倒すために魔界に出向いています。
具体的にどのように行き来しているかは定かではありませんが、少なくとも行き来できていることは確かです。
しかし人類には少なくとも地上界と魔界を自由に行き来する方法がなさそうです。
最終巻ではダイは生存しており天界又は魔界に消えたことが明らかになります。
※実際は魔界編の構想が明らかにされているので消えたのは魔界でしょう。
ダイが生きていることがわかっており、魔界にいるかもしれないとわかっているのにポップ達がダイを探しにいく描写はなくあくまでダイの帰りを待つというスタンスを取っています。
これは最終巻の時点では魔界に行く方法が人類にはないのだと推察できます。
しかし続編に魔界編の構想があったことを考えるとポップたちもいずれ魔界でダイと合流すると考えた方が自然です。
とすると地上界にも魔界に行く手段が残されているはずです。
どこにそんな手段があるのかと考えてみると、残された伏線である破邪の洞窟の最深部が一番可能性がありそうです。
また破邪の洞窟は上述のとおり人間の神が邪悪なる力に対抗する魔法をおさめた場所です。
※ちなみにダイの大冒険の世界では人間の神、魔族の神、竜の神と3種類の神がいます。
その3種類の神が作った究極の生物が竜の騎士です。
そして身の丈に合わぬ呪文を身につけられぬように地下にいけばいくほど迷宮は複雑になり強力な魔物が出現します。
つまり最深部にはそれ相応の強者でなければ扱えない呪文が契約できると考えるべきです。
以上のことをふまえると破邪の洞窟の最深部に魔界に行くための呪文があるというのは結構可能性が高い話だと思います。
魔界の魔族だけ一方的に地上界に来れるのであれば、人類の不利は間違いないので人間の神が、強者の人間であれば魔界に行けるよう破邪の洞窟の最深部にそのための魔法をおさめたのは十分ありえる話だと思います。
よって管理人は破邪の洞窟の最深部には魔界にいくための呪文が契約できると考えています。
続編の魔界編では破邪の洞窟をポップ達が改めて冒険をし、最深部で魔界に行くための呪文を契約し、ダイと合流する予定だったのではないでしょうか。
<補足>
ちなみにですが作中の情報では破邪の洞窟において下記呪文の習得が可能です。
※アバン先生の地下150階が人類が到達した最深部です。
地下1階 :トラマナ
地下15階 :マホカトール
地下25階 :ミナカトール
地下150階までのどこか :破邪の秘法
感想
ダイの大冒険は伏線をきれいに回収していますので、残された伏線は続編の魔界編のために作者が意図的に残してあるのだと考えられます。
とするとやはり破邪の洞窟の最深部の役割は魔界に行くための呪文が契約できると考えるのが管理人の中ではしっくりくるのでした。
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