本人はいたって真面目な性格でありながら打たれ強さを売りにした戦闘スタイルとある意味愛くるしいその風貌からファンの間では作中屈指のかませ犬として評価されているクロコダインさん。
戦闘中クロコダインさんの悲鳴が轟くのもかませ犬としての評価に拍車をかけています。
今回はそんなクロコダインさんのステータスと作中での活躍をまとめてみたいと思います。
ステータスと作中の活躍の二つの角度からクロコダインを分析していきましょう。
ステータス確認
単行本16巻から抜粋したクロコダインのステータスです。
職業 :獣王
レベル:34
<つよさ>
ちから :158
すばやさ :33
たいりょく:251
かしこさ :25
うんのよさ:30
最大HP :515
最大MP :0
攻撃力 :208
守備力 :81
<装備>
Eしんくうのおの
Eじゅうおうのよろい
<呪文>
なし
<コメント>
習得している呪文がないものの、ちからとHPが高く、すばやさが低いという典型的な戦士系です。
HP515はパーティーの中で最高値です。
この最大HPを売りにしてパーティーの盾となります。
しかしかしこさ25はもう少し高くしてあげて欲しいところです。。
本編での戦闘シーンの確認
本編で数々の戦闘シーンを披露してくれたクロコダイン。
その活躍を対戦相手ごとに検証してみたいと思います。
1戦目:VSダイ&ポップ&マァム
上司のハドラーから命じられてダイの討伐に向かうクロコダイン。
その容貌と自信満々な態度からは強さがにじみ出ていました。
戦闘もダイを相手に圧倒的なパワーで有利に進めるものの、マァムが加わり連携されると対応できず、左目を潰されて敗走という結果に終わります。
2戦目:VSダイ&マァム&ポップ
これで負けると魔王軍で立場がなくなるクロコダイン。
なりふり構わず勝ちに行くためザボエラとタッグを組みブラスを誘拐して人質にする卑怯な手を使います。
しかしポップの捨て身のマホカトールとダイの紋章発動のコラボであえなく敗北。
ここで本編から退場と思いきやしぶとく生き延びるクロコダインはさすがです。
3戦目:VSザボエラと妖魔士団&ミストバーンと魔影軍団
魔王軍から寝返りアバンの使徒の味方になります。
ヒュンケルの攻撃からダイをかばったりヒュンケルを味方に引き入れたりとしっかり貢献してます。
さて炎魔塔と氷魔塔の撃破に向かったダイ達。
クロコダインが救援に向かったのは炎魔塔撃破組のダイ&バダックです。
この時のクロコダインは強力な助っ人感が出ており、いち読者としてクロコダインの救援で安心したのを覚えています。
雑魚どもを蹴散らしながら炎魔塔を獣王痛恨撃で破壊するのは本作でのクロコダインの最大の見せ場の一つでしょう。
余談ですがクロコダインが氷魔塔、ヒュンケルが炎魔塔に行っていたら全滅していました。
クロコダインではハドラーに勝てないので。
4戦目:VSフレイザード
ダイ達とともにフレイザードと対峙します。
追い詰められたフレイザードは「弾岩爆花散」を使用します。
バラバラになったフレイザードに斧で切りかかるという愚策を披露するクロコダインですが当然当たるはずもなく「なにバカなことやってんだよワニ公が」とフレイザードにワニ公呼ばわりされます。
相手の必殺技を食らい敵の強さを表現するという、早くもかませ犬感が出始めた最初の戦闘と言えるでしょう。
ちなみにフレイザードは空裂斬を使いこなしたダイが倒します。
5選目:VSバラン
バランとの1戦目。
ダイ達の救援に表れたクロコダイン。なおこの時点でポップからは「鬼みたいに強い」と思われておりパーティー内での評価は高いです。
しかしバランに敵うはずもなくまたもや目をつぶされるクロコダイン。
みんなクロコダインさんの目ばかりを狙うのはやめてあげてください。
しかしただではやられないクロコダイン。
ダイのアバンストラッシュと合わせて放った獣王会心撃でバランにダメージを与えます。
会心の勝利です。
バダックに物騒と言われて「獣王痛恨撃」から「獣王会心撃」に素直に名前を変更するクロコダインさんが素敵です。
ゲームでも痛恨の一撃は敵の攻撃で会心の一撃は味方の攻撃に表記されるので勇者の仲間になったクロコダインには会心撃がぴったりです。
6戦目:VSバラン
バラン戦の2戦目。
自ら捨て駒になることを決意したクロコダインは防御に全てを集中してバランのギガブレイク2発を耐えきります。
最終的にはポップのメガンテで記憶を取り戻したダイが紋章の力を自由に操りバランを退けます。
なおクロコダインはギガブレイク2発、ライデイン1発を食らったものの無事生存しています。
この耐久力はさすがと呼べるもので他にこれほど耐えられるキャラはなかなかいないでしょう。
さすがパーティーの盾役。
7戦目:VS鬼岩城と魔影軍団
雑魚戦エースのクロコダインが本領を発揮します。
ミストバーンの配下の雑魚どもを蹴散らしていきます。
どうもこのあたりから雑魚戦専用機的な扱いにされた気がしてきました。
8戦目:VSザボエラとサタンパピー
雑魚戦では無類の強さを発揮するクロコダイン。
ザボエラの部下サタンパピーを一瞬で蹴散らします。「しばらく会わないうちに忘れたらしいな・・・この獣王の力を」という強気な発言はファンからすると嬉しいものです。
ザボエラと雑魚たちには無類の強さを発揮するクロコダインでした。
9戦目:VSブロック
ハドラー親衛騎団の一人ブロックと対峙します。
パワーVSパワーの対戦を期待されましたがなす術はなく、ブロックに踏みつけられたり、投げ飛ばされたり、プロレスのような技をひたすらやられるクロコダイン。
総合的な戦力では劣っていても、それでもパワーならクロコダインだろうという最後の砦すら崩れてしまった1戦でした。
10戦目:VSシグマ
クロコダインの新必殺技「獣王激烈掌」の見せ場です。
シグマのシャハルの鏡を吹き飛ばしてポップのメドローアをアシストするという重大な役割を担いました。
しかし悲しいかな獣王激烈掌が通用したのはここまでです。
せっかく命を懸けて修行をして習得したのに。。
11戦目:大魔王バーン(老)
バーン相手に活躍できるはずもなくただひたすらやられました。
カラミティウォールからみんなを守ろうとした心意気は良かったのですがあえなく吹き飛ばされます。
ただ盾役としてパーティーを守るという自覚はすばらしいです。
12戦目:雑魚モンスター&魔界のモンスター
ロン・ベルク作のグレイトアックスを手にしたクロコダイン。
新しい武器を手にいつになく嬉しそうです。
ここでも雑魚相手には無敵の強さを誇るクロコダイン。
新たに出てきた魔界のモンスターを見ても100匹はいけると余裕の表情です。
ここで再確認出来ることはクロコダインは決して弱くない。
周りが強くなりすぎただけということがわかります。
周りのインフレについていけなくなるのはバトル漫画では定番ですがクロコダインもその流れには逆らえなかったということでしょう。
13戦目:超魔ゾンビ
明らかに自分よりパワーがある相手に肉弾戦を挑むという愚策を用いるクロコダイン。
ただどんな時でもパワー勝負がクロコダインのいいところ。
当然通用せず握りつぶされて悲鳴をあげます。
新武器のグレイトアックスも通用せず強敵相手にはやはり通用しないことが露呈します。
14戦目:ザボエラ
クロコダインがめっぽう強いのは雑魚敵を相手にする時とザボエラを相手にするときです。
普段の実力の2割増しになります。
弱り切ったザボエラをいち早く発見したクロコダイン。
かしこさが25と野生の獣なみにも関わらずザボエラと頭脳戦を繰り広げます。
見事頭脳戦を制したクロコダインの勝利。
ここにくるまでにクロコダインのかしこさも成長しているのかもしれませんね。
15戦目:ミストバーン
ザボエラを倒して意気揚々とバーンプレスに乗り込みますが、さすがここで活躍できるはずもなく。
必殺技の獣王激烈掌が足止めにもならず、風圧で吹き飛ばされます。
吹き飛ばされるクロコダインの悲鳴と仲間の「クロコダイーン」という心配する声の掛け合いが常習化してきました。
16戦目:大魔王バーン
いよいよ最終バトルですが当然クロコダインの出番はありません。
出番がないどころか著しくクロコダインの評価を下げてしまったのがこの戦闘です。
ご存知のとおりバーンの第3の眼で見られると戦う価値のないものは玉にされてしまいます。
当然クロコダインは期待通り玉にされるわけですがポップからさらにダメ押しの一言があります。
「悪いけどおっさんとチウはレベル外ってことか」
この一言によってクロコダインさん=戦力外の認識が明らかになりました。
ヒュンケルやマァムもクロコダインと同じようにすぐに玉にされましたがここにたどり着くまでの怪我が影響しているという理由がありました。
しかしクロコダインについてはそのような理由付けもされずにポップに「レベル外」で片づけられてしまったのです。
まとめ
クロコダインの戦闘シーンをまとめてわかったことは以下です。
①雑魚戦には無類の強さを発揮する
②ザボエラ相手にはなぜか強気
③悪いけど最後はレベル外
強い相手にはかませ犬として相手の必殺技を受ける役割が定着していますが、実はいなければ困るシーンも多くクロコダインが盾として役立つシーンも数多くありました。
よって結論は
クロコダインはかませ犬だがパーティーに必要なかませ犬だ
ということでした。
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