ポップと言えばダイの大冒険屈指の人気キャラでその人間味溢れる行動と発言に多くの読者が感動をしました。
そんな人気キャラポップですが、当初は強い敵に出くわすと仲間を置いて逃げるという何とも情けないキャラでした。
有名な話でダイの大冒険の担当編集者がポップはいらないから殺そうと言ったのを慌てて作者がポップはこれからちゃんと成長していくんだと言って止めたいう話があります。
さてそんな作者の寵愛を受けたポップの人気の理由を改めて再確認しようというのが今回の記事です。
人気の理由を考える
管理人の視点で人気の理由を二つ書きだします。
やはり読者が共感できる存在というのがキーポイントです。
最初は弱いのに強くなる
主人公といえばこれという項目の一つです。
しかしダイの大冒険の主人公であるダイは最初から強いです。
師であるアバンがメガンテを使っても倒せなかったハドラーをダイは一人で撃退しているわけですから。
そういう意味で本作でその役割を担っているのはポップです。
修行は真面目にやらず、強い奴に出くわしたら逃げる、でも口先だけは達者で言うことは一人前。そんなダメな奴の典型がポップです。
しかしそんなポップにも転機が訪れます。
まず一つ目の転機はVSクロコダイン戦です。
クロコダインには敵わないと考えダイやマァムを見捨てて闘いから逃げたポップ。
しかしマァムの叱咤とニセ勇者の一味まぞっほの激励で勇気を取り戻し、クロコダインとの戦闘に向かい自分を犠牲にしてまでマホカトールを成功させます。
「絶対にかなわない敵に立ち向かう」というポップの行動は敵であるクロコダインの心をも動かしました。
この出来事でポップはようやく精神的に成長してアバンの使徒と胸を張って名乗れるようになるのでした。
二つ目の転機はマトリフとの出会いです。アバンに師事していたとはいえ修行を真面目にやっていないポップの実力は大したものではありませんでした。
そこでポップを厳しく指導出来て実力もあるマトリフとの出会いは幸運でした。
マトリフと出会ったポップはメキメキと実力を上げて強力な呪文を使いこなすようになりパーティーの戦力とカウントできるようになりました。
三つ目の転機はミナカトールの発動です。
アバンのしるしを持つ5人が揃うことが発動条件のミナカトール。
アバンのしるしを持っているポップももちろんその5人の内の一人です。
しかしポップは困っていました。
それはご存知の通りポッポのしるしだけ光らないからです。
土壇場でマァムへ想いを伝えることで「勇気」の力を示したポップは魔法使いから大魔導士へと覚醒し回復呪文まで使いこなすパーティーの中核への成長しました。
その実力はキルバーンを警戒させ、戦闘のプロであるヒュンケルにさえポップに勝つのは容易ではないと言わせるほどです。
ポップの成長の転機はメドローアの習得など細かく分ければ色々ありますが、大きく分けると上記の3つになります。
このように最初に弱かったのに様々な成長の転機を迎えて強くなったポップは最初から強いダイより読者が共感出来る存在なのです。
出生について
ポップが人気を集めるもう一つ理由が出生についてです。
ポップの名前の由来はpeople(一般人)から来ているとおり他のパーティーと違い単なる武器屋の息子です。
竜の騎士のダイ、戦闘の英才教育を受けたヒュンケル、かつてアバンの仲間であったロカとレイラの二人から産まれたマァム、王族のレオナといった特別な存在よりも武器屋の息子のポップの方が読者として感情移入しやすい存在であることは間違いないでしょう。
ポップ自身もミナカトールを発動させる際に自分のアバンのしるしが光らないのを一時出生のせいにして自分だけが「特別」でないことに悩んでいましたが、最終的にはその葛藤ですら乗り越えて最強の「武器屋の息子」になったのです。
ポップの活躍
さて人気の理由を再確認できたポップですが、作中での活躍も見逃せません。
ここでは管理人が好きなポップの活躍シーンをまとめます。
竜騎衆との闘い
記憶を消されたダイを守るために一人でバランと竜騎衆の足止めに向かったポップ。
仲間を騙して嫌われてまで親友ダイを思い死を覚悟で行動したポップの行動は読者の感動を誘いました。
VSクロコダイン戦もポップにとっては勝ち目のない戦いでしたが、あの時はその場にダイやマァムもおりブラスさえ正常に戻せればなんとかなる状況でした。
しかしVS竜騎衆の時は正真正銘ポップ一人での闘いでしかも相手は複数というどう考えても勝ち目のない戦闘でした。
結果的にバランの足止めは出来なったものの竜騎衆を足止めしヒュンケルの加勢があるまで持ちこたえたポップ。
この行動がなければパーティーは全滅していたでしょう。
バランへのメガンテ
文字通り命をかけてダイを守ろうとしたポップ。
残念ながらメガンテはバランにかわされましたがその行動でバランによって消されたダイの記憶を蘇らすことが出来ました。
メガンテを唱える直前のポップの「俺の冒険はここまでだ」からポップのメガンテを見てダイがポップを思い出し「ポップー!」と名前を叫ぶまでの流れは何度みても泣けてきます。
ダイとポップの二人の絆がわかるシーンです。
さらにはゴメの力を使ったとはいえ死んだ後に呪文を使いバランを驚愕させダイの勝利をアシストしたのも忘れられません。
バーンとの闘い
大魔王バーンとの戦闘ではバーンにとって戦うまでもない相手はバーンの瞳によって玉にされてしまいます。
傷ついた仲間がバーンの瞳で玉にされていく中で、最後に残ったのが最初に旅を始めたダイとポップというのはぐっとくるものがあります。
さてここでのポップの最大の活躍は大魔王バーンの必殺技「天地魔闘の構え」を一人で破ったところでしょう。
誰も破ったことがない大魔王バーンの必殺技を単なる武器屋の息子であるポップが打ち破るというのは痛快そのものです。
またダイがポップは必ず大魔王バーンの必殺技を打ち破ると信じているところも二人の絆が改めてわかりとても良いシーンです。
「天地魔闘の構え」を破る際にポップと一騎打ちをしたシグマのシャハルの鏡が使われているのも伏線がきれいに回収されていてとても好きです。
人気投票の結果
ここでは当時のポップの人気がどのように推移したかを確認します。
連載中に人気投票は3回行われましたが結果は下記です。
ポップが強くなりパーティーの中核になるにつれてじわじわと順位をあげているのが一目でわかります。
最終的にはヒュンケルをもしのぐ人気となりました。
ちなみに必殺技ランキングではポップのメドローアが1位に輝いています。
ランキング | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
1位 | ダイ | ダイ | ダイ |
2位 | ヒュンケル | ヒュンケル | ポップ |
3位 | アバン | ポップ | ヒュンケル |
4位 | ポップ | マァム | レオナ |
5位 | ゴメ | クロコダイン | アバン |
6位 | マァム | アバン | ラーハルト |
7位 | レオナ | ゴメ | マァム |
8位 | クロコダイン | チウ | ゴメ |
9位 | バラン | レオナ | バラン |
10位 | マトリフ | キルバーン | ハドラー |
まとめ
ダイの大冒険屈指の人気キャラポップ。
その存在感はダイとポップのダブル主人公と言っても過言ではないものでした。
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